シン・俳句レッスン86
露は秋の季語なんだ。今の季節の露はなんだろう?「月の雫」というのもあるんだな。ただ6音だから、最初か中七だろうな。
春を待ち遠し感じか。
『俳人風狂列伝』(岡本癖三酔)
『俳人風狂列伝』石川桂郎より、岡本癖三酔(おかもとへきさんすい)は俳号だけでも風狂な感じがする。
家が資産家で金の不自由しない生活。本人は何もすることがなくわがままに暮らしている。好き嫌いが激しく松茸ごはんが美味しいとそればかり探して食べていたりとか贅沢三昧の生活。そんな感じだから世間知らずで俳句も有季定型ならぬ有季自由律という。岡本癖三酔という俳号が碧梧桐が嫌いだったから、碧三酔から癖三酔に改名したとか。碧梧桐の新傾向俳句に対抗するために虚子と組んだのだが、虚子は迷惑だったかも。こんな酷い俳句は見たことがないというぐらい、素人の私でも酷い俳句だと思うのだが、本人は俳句なんて糞のようなものだと言っているので、それもそうかなと思ってしまう。
こんな俳句でいいのかと思うが、その自由な精神は羨ましいような。最近定形づいているのでたまには外してみようかと。
改作するとまともな俳句になってしまう。
小澤實「俳句を志すひとへ」
小澤實『実力俳人への道 俳句のはじまる場所』から「俳句を志すひとへ」。以前読んでいたのだが、また借りてしまった。「実力俳人への道」が興味を引く誘い言葉だった。こういう勧誘の言葉は疑ってかからなきゃいけないのだが。小澤實が藤田湘子の弟子であるというのもこの本を最初に読んだ時は知らなかった。始めに書いてあったのに。だから藤田湘子の路線を引き継ぎながら、それをやっていったら月並みになるので、どう乗り越えていくかということだと思う。とりあえず最初は目指す俳句を見つけろということだった。
幻想俳句だが、芭蕉の句とか踏まえているのかな。現実には葱を作る生活ではないけど俳句ではそう詠む。その寂しい行為だとするのか?
私が目標にするのは、渡辺白泉の新興俳句だった。
だから彷徨ってしまうんだろうな。最初から新興俳句なんて。
いまいちだな。季語だと甘くなるのか?
新興俳句っぽくなってきた。
俳句いまむかし
坪内稔典『俳句いまむかし ふたたび』から。
春
単に稔典さんがカバが好きだから選んだのではないのか。それほど心には刺さらない。NHK短歌ではないが「どういうこと?」という句だった。あだ名なんだ。動物園かと思って、卒業とは死ぬことだと思ってしまった。でも動物であだ名はなかったよな?時代が違うのか?
こういうことわざ的なのは駄目なんでは?虚子だからいいのか!こんなの誰でも作れると思うが。
「しゃぼん玉」なのに重くないか?漢字だとカクカクしている感じ。
どうしたんだ!と問いたくなる句だな。でもしゃぼん玉は消えていくから大人にはなれないのかもしれないと真面目に答える。84歳で夫婦でしゃぼん玉を吹いた句とある。それも意味深だな。
「紡いでみたき」は「き」が過去完了なのか?この用法がよくわからないな。文語にしないで「紡いでみたよ」でいいのではないか?
春の雲なのに固いな。漂泊する人ではなく、村人の嫌な好奇心みたいな感じがする。春の雲もさっさと行きたいだろう。
伊藤園俳句大賞に出せそうな句だな。
賞金50万円というのが凄いね。出してみるか?ただ年齢的に言うと一般の部なんで、かなりの通な人ばかりのような気がする。
鶯、ホトトギス、カッコウ、雀、雲雀、そんぐらいか?烏とかは囀りじゃないよな?
てっぺんたけた、は何の鳥だっけ?ホトトギスだった。
「百千鳥」は知らないと思ったら沢山の鳥のことだった。これは使いたい季語だな。
揚雲雀は原民喜の詩を思い出すとともに美空ひばりの追悼した歌だった。
いいかもしれない。「くさめ」は使いたいな。お~いお茶俳句大賞に「くしゃみ」で素人ぽく投稿した。
今日の十句。
お~いお茶大賞に投稿したから、十句は作った。