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シン・現代詩レッスン4
今日は表紙の写真はあまり関係ないです。聴き逃しで「ゴンチチの世界快適セレクション」を聴いていたら、浅川マキ「裏窓」が流れました。この詩が寺山修司で、けっこう好きな曲だったので、今日はこの詩に挑戦したいと思います。
「裏窓」(作詞:寺山修司)
裏窓からは夕陽が見える
洗濯干し場の梯子が見える
裏窓からは寄り添っている二人が見える
裏窓からは川が見える
暗いはしけの音が聞こえる
裏窓からはときどき人の別れが見える
裏窓からはあたしが見える
三年前はまだ若かった
裏窓からはしあわせそうな二人が見える
だけど夜風がバタン 扉を閉じるよバタン
また開くよバタンもうまぼろしは消えていた
長いので一番だけです。前半は裏窓から見える情景のリフレインですね。詩は単純ですけど浅川マキの語りかける歌い方がしみじみ響いてくるのです。これを詩で表現するのは難しいかもしれない
「裏通り」 宿仮
裏通りに落とした陽は消えた
裏通りに落とした金は消えた
裏通りの男と女は消えた
裏通りの川に投げた石礫
飛び立つウミネコの鳴き声は
いつまでも消えない
それはお前の影絵となって
夜の裏通りに消えていく
だけど猫町には、にゃあ
扉は閉じたよ、にゃあ
猫の集会だ、にゃあ
落とし物は青猫に尋ねよ
萩原朔太郎のパクリも入っていた。
シン・現代詩レッスン3に上書きしてしまった。複製だと思ったのに。