短歌貫通式
『ねむらない樹 〈vol.6〉 - 短歌ムック 特集:第三回笹井宏之賞発表』
【特集1 第3回笹井宏之賞発表】
良さも駄目なところもわからない。ただ言えるのは興味がないということなのかもしれない。笹井宏之賞の第一回の柴田葵「母の愛、僕のラブ」はいいと思ったのだがそれが去年の11月だった。まあ、新しい短歌はどういう風潮なのか知りたくて『ねむらない樹』も読み始めたので、まだ新しい短歌を読み慣れていないというのもあるのかもしれない。
考えてみればそれも無理からぬ話であって、去年から本格的に短歌をやろうと思っていたのだから。その一環として『眠らない樹』を詩誌として、『角川 短歌』と平行して読んでいこうと思ったのだ」。【特集4 2020年の収穫】で短歌本を上げられているが、2022年の短歌本でやっと木下龍也『天才による凡人のための短歌教室』を9月に読み始めて、短歌を作ってみようと思ったのだ。
それまでは俳句の息抜きに短歌を作ることはあってもほとんど俳句の延長として、七七が余計に付くものしかイメージがなかったのだ。そしていよいよ理想の短歌だと思えた本に出会えたのが穂村弘『シンジケート』を読んだのが去年の11月。それまでに穂村弘の短歌レッスン本は何冊か読む程度だったのだ。
その過程で「うたの日」の挫折の日々があり、自分が短歌に求めるものはなんだろうと考え始めたのたが「短歌レッスン」から「シン・短歌レッスン」の流れであった。
ここまでの自身の短歌歴の振り返りをやってどうするという話だが、とにかく現代短歌を理解したくて、こういう雑誌を読んでいるのである。
【特集3 現代川柳の衝撃】
そんな中でこの川柳と短歌で同じテーマを詠むという企画は面白く、新たな発見もあった。特に初谷むい「ときめきに死す!」は目から鱗でした。短歌レッスン99の「模範十首」。
【特集2 黒瀬珂瀾】
それと現代短歌の新しい流れと短歌が一番輝いていただろうと個人的には思える寺山世代の橋渡しとして、【特集2 黒瀬珂瀾】は興味深い内容だった。世代はひと世代下だと思うがゴスロリとかあのへんのロック感覚だと思う。自分はフリー・ジャズの遅れてきた世代だったから、なんとなくその感覚はわかるような気がしないでもない。ただ電化マイルスを受け入れないタイプなんで、黒瀬珂瀾に対してはアンチかもしれなかった。
【特集5 『林檎貫通式』を読む】
むしろ驚きは最近のフェミブーム(マイ・ブーム)の中で【特集5 『林檎貫通式』を読む】は面白かった。
そうだ。穂村弘『短歌の友人』で飯田有子に出会っていたのだ。それは2013/09/17に読了が付いていたけど感想はなかった。まだ短歌の面白さよくわからなかった時期。乱読の一覧として穂村弘を読んでいたに過ぎない。
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