『源氏物語 08 花宴』(翻訳)与謝野晶子(Kindle版)
巻7「紅葉賀」で対になる「花宴」は春の催し。ここでも光源氏と頭中将の舞いが行われている。光源氏が「春鶯囀」。頭中将が「柳花苑」。鶯は光源氏だろう。昼間の舞いの後は夜の夜這いというパターンか。
禁断の恋の相手の義母である藤壺目当てが朧月夜。ただ朧月夜も只者ではない人であった。天皇の妻と成るべき人で、なんで同じ過ちを繰り返すのかな?それは予定通りなのか。紫式部の思惑としては予定通りなんだろうな。右大臣の娘たちは1から6までというなんかぞんざいな扱いのように感じる。生まれた順番なので1番だからということはないようだ。その6の君というより「朧月夜」というほうが合っているのか。天皇の太陽に比して月である光源氏の相手としてはいいのかもしれない。謎めいているが。
暫くして弓の試合で右大臣家にいったときに朧月夜だろうと当たりをつけて詠んだ歌。