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身体の基礎知識(記事まとめ)

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健康の基礎は、身体を知ることから。 目からウロコのお役立ち情報をまとめてます。
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2023年4月の記事一覧

腕の《始点》を知ると、リーチが長~く、腕が自由になるんじゃよ

まず、この情報の威力を知って頂くため、 立位体前屈を1度やってみてから、 先へ読み進むことをおススメします。 驚きの結果が味わえますよ・・・ さて、 腕はどこから始まるか、ご存じですか? 実は、ここからです。 ――そこって鎖骨の付け根では? と思った方、正解です。 腕は、鎖骨から始まっているのです。 上図の通り、 体幹と腕をつなぐ唯一の骨が、鎖骨。 そして下図の通り、 腕の筋肉は 身体の前面では鎖骨から出ています。 (背面の肩甲骨は、どこにも接続していない「浮いた」状

頭の《支点》を知ると、上へ向いたり下へ向いたりがラクになる

上へ向く、下へ向く、という動作に、 こんなイメージ持っていませんか? この「首を使って上(下)を向く」というイメージ、 実は、 大間違い! 首を痛めてしまう危険すらあります。 キリンが水を飲む姿、ご存じでしょうか? 前足をプルプルさせながらまっすぐなままの首を下げ、必死!に水を飲むこの姿。 真剣です。 冗談やってる訳ではありません。 哺乳類の首は曲げる動作ができないのです。 (※バランスを取る・衝撃吸収などのため、曲がる機能自体はあります。) では、どんな動かし方が

呼吸は、呼を吸よりなが~くすると良いんじゃよ

「呼吸」といえば、 酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出す・・・ と、 酸素ばかりを重要に思いがちですが! 実は ものすんごく重要な役目が二酸化炭素にもあるのです。 呼吸によって取り込まれた酸素は、 赤血球のヘモグロビンにくっついて全身に運ばれます。 このヘモグロビン、 2価鉄を含む色素「ヘム」と、たんぱく質「グロビン」からなりますが、 そのヘム中にある鉄は、 酸素が多いところでは酸素と結びつき 酸素が少なく二酸化炭素が多いところでは酸素を解き放ちます。 血液中に二酸

「あごを引く」って、どのアゴを引く?

姿勢を良くする時、よく「あごを引いて」と言われますが、どうやっていますか? 上の画像みたいに「うなずく」ようにやってしまうと、ぐっと喉をつぶす感じになって苦しい・・・ でもこうするものだと思っていた私は、良い姿勢って苦しいものなのか、と勘違いしてました。 だって「あご」って言われると、ここって思いますよ。 ところが! 解剖学的に見ると、あごは上下に分けられるのです!! どうです? 外から見て「あご」と思うところにある骨――下顎は、ぶらさがる感じで上顎にくっついてるだ

目の本当の役割を知ると、目がラクになるんじゃよ

目の役割って何でしょう? 「見ること」 って思いますよね。 かく言う私も、そうでした。 ところが! 実は 「見る」=「視覚認識する」ところは、 脳の中にあります。 上図のとおり、 実際に「見る」機能を持っているのは 後頭部にある大脳視覚野です。 目が持つ役割は、 感知した光刺激を信号変換して視神経へ送るだけ なのです。 周囲からくる光情報をふわっと全体的に感知する、 見たいものへパッと向けられる、 「自由に動くカメラレンズ」が目の本来の役割なのです。 あれ? で