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『怪談喫茶ニライカナイ 蝶化身が還る場所』発売!

『怪談喫茶ニライカナイ』の解決編が、一年の時を経て発売となった。
その間、一巻は有り難くも三回も重版が決定し、世の中にじわじわと拡がっていった。
ここまで版を重ねるのは久々なので、この混乱した情勢の中でお手に取ってくださった読者さまと、販売に尽力してくださった書店さんと版元さんには頭が下がる思いである。

本作は、ホラー好きな方にも楽しんで頂けているようで、デビュー当初はホラーを書いても怖くならなかった自分としては、筆力が向上したことを実感できて嬉しく思う。

綿津岬という街に引っ越してきた主人公・雨宮は怪異に悩まされるようになるが、喫茶店『ニライカナイ』の店主・浅葱が解決へ導いてくれるというのが序盤の大まかな流れなのだが、実はこの綿津岬自体に大きな謎がある。
一巻では人々を襲う怪異、奇妙な住民達、怪しげな祭りの謎を追いかけ、二巻ではついに、綿津岬と浅葱の関係性が明らかになる。
雨宮は、境界の喫茶店に囚われている浅葱を解き放つことが出来るのか、読者さまの目で確かめて頂きたい。

そして、初版限定でカバーイラストのしおりが挟み込まれているので、秋赤音先生ファンはお見逃しなきよう。
一部の三省堂書店さんでは、ポストカードの特典もある。

更に、PHP研究所さんがtwitterでフォトコンテストを開催して下さっているので、是非とも、参加して頂けると幸いである。
蒼月からは、本編に関係した(?)お中元を選ばせて頂いた。


また、峰守ひろかず先生著『金沢古妖具屋くらがり堂 夏きにけらし』の帯コメントも担当させて頂いた。
帯コメントといえば、かなりの著名人でなくては務まらないもの思っていたので、ご依頼を頂いた時は大変驚いた。
しかも、今のように妖怪を積極的に題材に出来る時代ではなく、妖怪モノが逆風を浴びていた時代から妖怪をテーマにした小説で第一線にて活躍されていた峰守先生の作品だったので、ご縁を頂けたのは有り難いことこの上なかった。
妖怪好きだけど、自分にマッチングした作品が見つからないという方には特に、お手に取って貰いたい。
妖怪に対する姿勢が大変真摯な作品でありつつも、読み口がライトなので物語に入りやすい。
勿論、妖怪に興味がないけどほっこりしたいという方にもおススメだ。

おめでたいことに、発売即重版がかかったようで、関わらせて頂いた者として、そして、自分がオススメする作品を売りたくてたまらない元書店員として嬉しい限りである(峰守先生、おめでとうございます!)。

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