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読書録📚まちづくり幻想
いつもVoicyで聞いてる木下さんの著書。
キレッキレでした。
日本の年金支給額は約55兆円。
(自動車業界の市場規模69.9兆円。年金市場だけでもかなりの規模)
年金は高齢化率の高い地方へ向かう。
地方最大産業=年金
という地域も。
高齢化率の高い地域ほど年金の恩恵を受ける。「稼ぐ」のではなく、「分配」される。
地方の人は東京資本の安いチェーン店で買い物をする。
地方に分配されたお金はまた東京へ戻る。
地方行政は国から予算を獲得し、事業を東京のコンサルに丸投げ外注する。
地方に分配されたお金は東京へ戻る。
そしてまた分配される。
「稼ぐ」ではなく「分配」に頼る地方。
地方行政は、外注を続けるうちに成果物の評価すら自らすることができなくなる。
どこかで「成功事例」が誕生するとそれを全国が一律で模倣し、失敗していく。
意思決定層が世代交代せず硬直化していく組織。地方の「働き手不足」には原因がある。
いい人材が欲しいけど、給料はあまり上げたくない
終身雇用にはしないけど、会社には忠実でいてほしい
即戦力になってほしいけど、教育投資はやりたくない
積極性が欲しいけど、自分には従順に従ってほしい
稼ぐ地方にするにはどうしたらいい?
ぜひ本書で。
感想
木下さんのVoicyを聞き始めてから、地方にお金を使うことをだいぶ意識するようになりました。本社を調べる癖も。
丸亀製麺の本社って、東京にあるんですよ!?(謎の豆知識披露)
本書は主張がキレッキレでスッキリする反面、自分の心にもグサグサ刺さりました。。
補助金(給料)をあてにするのではなく、自分で稼ぐ意思を。
みんなで和気あいあいと楽しんでラクしようとする、自分はどうしたいの?
「みんな」という人はいない。
本書からは「主語を自分にすること」を常に求められている感じがして、ついつい「みんな」に混ざってのほほんとしてしまう自分を自覚し、グサグサきたのかもしれません。。
けどその反面、仕事を自分の人生にぐっと寄せてボーダレスにし、立場ではなく主語を常に「自分」で語れるようになったら、さぞかし楽しいんだろうなと。思います。
ポジショントークはなかなかつらい。
4月の復職(転職)に向け、主語を自分にもっていけるだろうか?と複雑な気持ちになる読後でした。(まちづくりの本なのに感想そこ)
内発力を育てていきたい。