読書録📚つみたて投資の終わり方
すごーく知りたかった積立投資の終わり方。
はるさんVoicyで紹介されていて、めちゃくちゃ気になり読んでみました。
知りたい場所にするっと連れて行ってくれるはるさん、ほんとアンテナがすごいです。
本書は、投資信託の取り崩し方に特化。
とにかく取り崩しに頭を使いたくない人向けです。
本書の対象者は、
「低リスクの投資信託で積立投資を実践中、おおむね10年内にリタイアを迎える人」
とありましたが、投資してる人全員読むべしです。KindleUnlimited無料!
ざっくり、
退職日を決め、5年以内に以下を実施。
・リスク資産の割合を下げる
・リスク資産のスリム化を図る
・ファンド解約の練習をする
取り崩しは、
・年に1度、手動で
・全資産から「定率3%」取り崩し
以上
リタイア前の自分に捧ぐ要点メモ↓
✅リスク資産の割合を下げる
リタイア前の5年で、リスク資産の割合を下げ、現金比率を高める。
楽天推しでした。
✅リスク資産を1本化
日本株ファンド、先進国株ファンド、新興国株ファンドなど複数リスク資産を持っている場合、それを1本化する。
→資産管理と取り崩しのオペレーションを簡素化できる。
本書では、全世界株式(オールカントリー)推し。
理由は、これ1本で世界を具現しているから(先進国23か国、新興国24か国を網羅+組み入れ比率も株価に連動して日々更新)
・資産管理がシンプル
・リスク資産のリバランス不要
・運用管理費用が低廉
✅ファンド解約の練習をする
リタイア後もお金を増やすマインドセットが解けない人は多い。
リタイア前の準備期間を利用して投資信託を売却してみる(できれば10万円以上)
解約したお金で物、経験を購入すること!
これに抵抗感がある人ほど、任意解約の必要性は高い(お金を増やすマインドセットが強固だから、それを解く必要がある)
✅ついにリタイア!いざ取り崩し
手順は2ステップ。
①年末に総資産額を算出(取り崩し額決定)
②年始にリバランスを兼ねて取り崩しを実行
取り崩しは、預金を含めた「トータル資産」からの「定率3%」。
ファンド価格が高いときは多めに、安いときは少なめに取り崩すためにも「定率」推奨。
「定額」取り崩しだと逆になる(高い時は少なく、安い時は多く解約)
ただし、
市場が大きく下落した場合→取り崩しはゼロ、預金からの引き出しのみとする。
市場が大きく上昇した場合→下落時の預金引き出しに備え、ファンドを多めに解約。安全資産に戻す。
「3%」取り崩しの理由
→リターンの見込みが妥当だから。
4%、5%取り崩しだと…
→リターンを多く見積もり過ぎ(老後にハラハラは不要!)
インフレにより現金価値が減少するおそれもあり、3%が妥当。(資産状況、生活水準に合わせて率を減らすのもOK)
✅iDeCoはご褒美資産
iDeCoは老後生活をスタートさせる最初の5~10年で、年金形式として受け取るべし!なぜなら、ご褒美資産だから。
リタイア後の生活実態によると、お金がそこそこ使えるのは75歳前後まで。
元気のあるうちに使うべし!
感想
この言葉が刺さりました。
「お金に夢中になるあまり、お金>時間とならないこと」
その前のはるさんVoicyでも言ってましたが、「お金は4次元ポケット」ホントそうだなと思います。
お金はいざとなったとき助けてくれるドラえもん。だから、いざのときのために溜め込もうとしてしまう。
けど、「いざ」っていつくる?
いかに「増やす人」から「用いる人」へシフトするか。
資産を後生大事に飾って、数字だけを心の拠り所にしていていいのか。考えさせられました。
「終わり」を強く意識することで、今からお金いっぱい使おう!となんだか活力が湧いてくる本でした。(定年まで30年以上ある人が言ってる)
その他、高配当株戦略の弱点についての話も興味深かったです。コラムも面白い。
老後の身の振り方から今の生き方にフォーカスできる。
気になる方ぜひ!