錦鯉の新潟ハリウッド温泉から読み解く新潟スタイル

これは新潟県のフジテレビ系列テレビ局で放送された
『錦鯉の新潟ハリウッド温泉』から読み解く、新潟の記事です。
どういう放送形態かは分かりませんが、きっといつか、
全国の方々も観ることができると思うので、
ネタバレはほとんどしません。
というかそもそも『錦鯉の新潟ハリウッド温泉』の記事じゃないです。
新潟のテレビの話です。タイトル詐欺というヤツです。
それでは始めましょう。

まず、
新潟ではローカル番組が各局でそれなりに作られているが、
一番面白いテレビ局はフジテレビ系列だ。
完全なる主観だけども、フジテレビ系列は群を抜いている。

特に、スーパー・ササダンゴ・マシンが司会の番組には外れが無い。
(多分)コロナ禍のせいで終わってしまった、八千代ライブという、
金曜日の夕方と、その日の深夜に再放送していた番組は本当に面白かった。

八千代ライブは生放送の番組で、司会にササダンゴ、
レギュラーにうしろシティがいる、という完全・松竹芸能体制。
その結果、ゲストも松竹芸能が多めで、
なすなかにしはめちゃくちゃ名作くんイジリをされていた。

ササダンゴ人脈から、南海キャンディーズ・山里が出たこともあり、
ハッキリ言って(深夜にも再放送するが)
夕方のローカル局・生放送とは思えないほど、豪華だった。

その八千代ライブの基本スタイルは、
1人ツッコミで、残りは全員ボケ。

MCのササダンゴから、何なら女子アナも全員ボケなのだ。
うしろシティ・金子は中継先でボケる。

結果、うしろシティ・阿諏訪が1人でツッコむ。
それが八千代ライブスタイル、ひいては新潟スタイルだ。

『錦鯉の新潟ハリウッド温泉』はその新潟スタイル全開の番組だった。

司会進行の男子アナウンサーはいるが、特にツッコミはしない。
淡々と進めるだけ。
そこにまさのりさんが正統にボケて、ザコシショウが不当にボケていく。
それを渡辺さん1人でツッコんでいく。

まだ中央のテレビでは、まさのりさんメインだが、
この番組の主役は間違いなく渡辺さんだった。

……という『錦鯉の新潟ハリウッド温泉』のネタバレは
これくらいにして、また新潟の話に戻そう。

新潟スタイルはボケを咎めることが無い。
いわゆる滑らせるみたいなことが無い。
中央でいうところの、ぐるナイみたいな雰囲気かもしれない。
「大振りしてもツッコミいるからいいじゃん」みたいな感じ。

新潟スタイルは予算の都合ということもあるかもしれないが、
ツッコミは1人である。
あとは全員変人。
ボケじゃない、変人を揃えるのだ。

八千代ライブという番組は終わったが、
休日のお昼から、
ササダンゴ司会の八千代コースターという番組をやっている。

この番組のツッコミはササダンゴだ。
覆面レスラーが司会者をしている。

でも新潟県民にとって、それは普通なのだ。
何もボケでもない。
それを普通に見ている。

覆面レスラーはうまくいかない新人女子アナの旅ロケにツッコむ。
小窓から覆面レスラーが顔を出しながら。

トチオンガーという覆面のヒーローが旅ロケし始めた。
それを覆面レスラーが小窓からツッコむ。
テレビには覆面の男しか映っていない時間がある。

スタジオに戻って来ると、お土産が渡され、それを覆面レスラーが食べる。
勿論、覆面をめくりあげ、素顔を出して食べる。
それに対して隣の女子アナは何も言わない。

八千代ライブでそれを見たナイツ・土屋は戸惑いながら、
「あっ、普通に……」と言っていた。
塙は吹き出していた。

でも新潟県民はそれに何も感じない。
それが普通だから。

なんてことない。
新潟のフジテレビ系列が変人を集めているのではない。
元々、新潟県民自体が変人なのだ。

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伊藤テル(青西瓜)
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