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すべての若い人たちへ
タイトルどおりに、Let goと書き始めてみる
10年ぶりに、でも今では英詞のまま読めちゃえるようになって、生々しい感傷的なエモーションをダイレクトに受けてしまえる。
ティーンエイジからアダルトに駆け上がるのには動機が必要。それも生死にかかわるような特別な動機が。ボーイフレンドにそれを投影してみるけど、それはますますアイデンティティ、自分の存在感を薄めてしまう。
''Somebodyelse round everyone else'' 都会に出て模索するけど、''Where do I belong forever?'' 自分自身への問いかけは切ない。だって、みんなそれぞれ孤独の経験はあって、一歩間違えればいつだって闇落ちしそうだったから…
“I'm searching for the words inside my head
and I'm feeling nervous, Trying to be so perfect
Cause I know you're worth it, you're worth it''
不安定なバブルの中の日常の中で、確かなことを見つめたい。言いたいことを言えば、“あなた”は吹き飛んでしまうだろう。それもいいかもしれないけど。''These things I'll never say''
“I don't know what to say. Tomorrow is a different day. Maybe Tomorrow it may change''
“But I'm not ready''
1曲目の「Loosing Grip」から激しく揺れ動いていた感情と、自分の立脚しているものの不確かさに、後半ふと吹っ切れる。yeah.
“I'm off again in my world''
タフさって困難さに立ち向かうだけじゃなくて、ひらきなおれることもまたタフな態度に当たるはず。
直面するだけじゃなくて、あの手この手で、時には白昼夢に意識を飛ばしたりして、現実を味わいたいのさ。
ラスト2曲を残してファンにはいずれゴシップ誌によって、ショッキングな事実が判明する。「Sk8er Boi」はなんとバンドの金髪ギタリストだったのだ🙀詳しくはないが、ずっと2人で曲を作ってきたらしい。彼がメロディを作り、彼女が歌詞を書く。なんだ、“Marry me today''の相手はいつも側に居たのか。ジェラシーを感じないとは言い切れないな。
うまくいってほしいようで、そうでない事も願ってしまう様なファン心理としては平凡な気持ち。でも確か3rdアルバムの頃にはDivorcedしてたような。(日本の林檎姫も1stで出会って、3rdあたりでは落日を迎えていたような)
“If you're trying to turn me into someone else it's easy to see I'm not down with that''
“I'm not nodody's fool''
''If you wanna bring me down, Go ahead and try''
心理学者のユングでいうところのアニマとアニムスを統合して、“セルフへ至る行程”へのファンファーレと宣誓に聞こえる。
この60分の文字通りアルバムの中で、アイデンティティ(自己同一性)を模索し、あらゆる現象に揺さぶられ、なんとか掴みかけたものは実は全て自分の中に元々あったと薄々気づく。
だから“Step up, Step up”と自らにも、リスナーにも呼びかける。
“Can't you see that you lie to yoursel?''
''You can't see the world through a mirror''
“It won't be too late when the smoke clears''
''Cause I , I'm still here''
熱い季節の後に、一葉が手のひらに載って有り有りと全体が見えるように、ふと若気の至りに遭遇してしまう。寂しい季節に。
“It was too much I asked him for''
ハンカチ5枚ください