映画「タネはだれのもの」 種苗法改正について 正しさではなく想い
映画「タネはだれのもの」を見てきました。
この映画は、今日本が置かれている種苗法という法律の改定について様々な側面から見つめた映画。この種苗法という法律のキーポイントは、「タネを農家が自家採種・自家増殖今後もしていけるか」ということ。
農家の人たちは、自分たちが育てる農作物を自分たちが育てた畑から採取しそれを翌年使うというスタイルを取っている。つまり、タネを毎回は買わないということ。これは一見市場の原理的に、タネを売っている側からするとなんてことだという意見もあるだろうが、農家の人たちが自家採種・自家増殖をしているのには理由がある。
それは、「よいものを届けたい」という想い。映画を見ていて、自家採種できなくなると困るとしてみんながあげるのが、「今まで土地に合う品種を何代もかけて作ってきたのに、毎回タネを買うとなると品質にばらつきがでてくる」というポイント。もちろんお金の話も出ていたが、良いものを届けたいというところだった。
農家の人たちの想いとしては、良いものを作らせて欲しい。
ただ、改正側も種苗法を改正することは日本の国益になると捉えており、例えば、シャインマスカット等の日本で確立した品種の海外流出を防ぐなどといった面に対する防護として絶対に改正しないといけないと見ているのだ。
国益のために、種苗法を改定したい。
正義という観点からすると、お互いの主張は当然対立するし、なによりもどちらも人を想う、国を想うという観点からは変わらないのだ。
という話になると、どちらでもいいではないかとなるのだが、それについてはもっと奥にある本当の意図やいろんな思惑を吟味した上で決断したほうが良かったりする。
それは次のnoteで。。
私は種苗法改定はやはり反対。
特許という立場にたてば、植物になんらかの特許を持つってどういうことなのだろう?植物は誰のものでもない。強いていうのであれば、尊い命であるということを考えると、地球全体で大事にするものなのではないか。誰かに帰属し、所有するという考え方に疑問を覚える。
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タネは誰のもの映画公式サイト↓
お氣持ちが素敵だわ