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君の背を押せる日を待つ
家から歩いて五分足らず
夕日が当たる公園で
君の笑い声が響くころ
そろそろ帰るよ と声をかけても
ジャングルジムから降りない君に
ブランコして帰ろう と促して
一から百まで君の背を
押しては返す君の背を
通して感じる体温を
抱きしめる日を待ちわびて
いつかステージに立つ君が
麦藁帽子を被り
キャラメルを舌で転がす君の
ファン第一号は僕だった
その涙に何度だまされたのか
おろおろとする僕を君は
頬に粒を流しながらふふふと笑ったので
腹が減れば飯と泣き
外に出たければ靴と叫び
乳が飲めない苛立ちに
僕の妻を何度も殴る
君をどうしても愛さずには居られない
つきたての餅のような手で
僕の膝にまとわりついて
キャラメル頂戴と見上げた君に
僕の顔はどん