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(詩)女郎雪

蝶よ華よとおだてられ
もてあそばれし
若き日々も今は昔
枯れてしまえば
寄り付きもせぬ野郎ども

若き女郎は
夜に咲き、夜に散る
枯れし女郎は
冬に枯れ、冬に死す

冬の枯れ野に
それでも咲いてくれます
雪の華
命短し女郎雪

誰が名付けたその名前
まばゆき白さについ憧れて
勝手に呼んた女郎雪

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