(詩)カルーセルの屋根

雨の中のカルーセル

カルーセルの屋根が
傘みたいに濡れている

わたしの傘も
あんなふうに
木馬が回転すればいいのに

わたしが回すたび
雨のしずくが
あたるたび


雨の中の
カルーセルが回っている

カルーセルの屋根に
夜の街が映っている
雨のしずくで
夜の街が、またにじむ

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