【9分落語】死なずの旦那
ある日のこと、商家の旦那が番頭を呼んでこう言います。
番頭「旦那様、お呼びでございますか」
旦那「うむ。お前は実に仕事が出来る」
番頭「ありがとうございます」
旦那「うちの店の繁盛はお前あってこそじゃ」
番頭「滅相もございません。旦那様のお手並みでございます」
旦那「そこでじゃ、わしの最後の頼みを聞いてくれ」
番頭「えっ!まさか私にこの店を継げと…!ありがたい話でございますが、手前にはまだまだ荷が重うございます。えっ!それでも是非にと?…それならば私、身命を賭して…」
旦那