砕かれた大地に、ひとつの場処を
自宅療養23日目。7:15起床。昨日の残りのスープを食べてから動画を少し観る。今日も天気が良く外に出たくなるが我慢。歩いて5分くらいの場所に公園でもあれば松葉杖でも散歩はできるがそんな場所はない。夏に近づくにつれだんだんと青みが増していく空をベランダから見る。半分囚われの身だが、空が見えるというだけで少し気分はよくなる。
頼んでいた本が配達完了したのでポストまで。ついでにコンビニで各種支払いなど。お金がどんどん減っていく。この不毛な時間を過ごす苦痛に耐えるため、どうしても本を買ってしまう。そして節約のためにカップラーメンをすする。本末転倒だが、人が生きるにおいてはバラも必要なのだ。
『私の通った路』(高橋たか子)を少し読む。『火の柱のように貫きとおっている』一人の神父に導かれてフランスに赴き、熱烈に神を探求するドキュメント。名前はもちろん知っていたが、今まで読まずにきた作家。一見読みにくい文体だが内容はどうなのか。過激であることを願う。
午後に友人から電話がある。古本屋を開こうかと考えてているが手伝ってくれないかとのこと。まだまだ先の話みたいなので、まずはネットや棚貸しで慣れたらどうかと提案。本人もどこまで本気でやりたいのかまだわかっていない。お金に余裕のある友人なので、ぜひそのセンスを発揮して最高のお店を開いてほしい。
室内にてリハビリを少し。荷重時痛は昨日と比べて幾分和らいだ気がする。試しに少し体重をかけてみたが、やはり一定のラインわ超えると強い痛みが走る。たとえ負荷は軽くとも、足を慣れさせるために室内で歩けと言われたので素直に従う。今のところ主治医やリハビリの先生が言う通りの時間経過で治癒に向かっているので、とにかく言うことをそのまま実践するつもりだ。
『砕かれた大地に、ひとつの場所を』(佐々木中)を拾い読む。ライムスター宇多丸との対談で紹介された中井久夫の本が気になる。中古でも値段が高かったので諦め、同じ著者の他の本を物色。今日のところは頼まないでおくが、筑摩文庫からシリーズが出ているのでそこから読み始めるのもいい。単価も安いし。
相変わらず夜の使い方が下手で気が滅入る。ダラダラとドラマや映画を観ながら寝落ちする毎日。『あー今日も終わった!』ときちんと線を引いて眠るべきだ。計画性の無さがこんなところにも露呈する。怪我の不幸ばかりに着目して被害者の自分に同情するばかりの毎日を辞めたい。治癒した後に備えて準備をするべきだ。