見出し画像

掴み取る人生・インスピレーションが降ってくる人生

人生は自己実現のゲームである、だから、上手く掴めたもの勝ちなんだ。という考え方が世の中にはあります。掴み取る人生とか、引き寄せ、だとか形容されています。

知識を付ける、他人と競争する、権力を行使する。という具体的手法により掴み取っていくというものです。これは現代人類史においては、ごく一般的な手法として定着しているように思います。


先日、私の師の天外伺朗さんがこんな事を投稿していました。

多くのスピ系リーダーたちが、「引き寄せの法則」と称して、自らのエゴに宇宙を引き寄せるような表現をしているけど、これだとエゴの肥大を招きそう(笑)。自らを宇宙に寄せていく、といった表現をする人が増えてくれないかな・・・

実に示唆深い投稿です。


人生には6つのフェーズがあると考えています。
①.目標を立てたけどそのまま放置で未達成
②.目標を立ててなんだかしらないけど偶然達成
③.目標を立てて日々それに合わせて修正していき達成して充実感
④.目標を立てて日々それに合わせて修正していき達成したけど虚無感
⑤.目標を立てず今を生きる(Be here now)
⑥.purposeが自分を見つけてくれる

①〜④までは掴み取る人生
⑤⑥は降ってくる人生です。インスピレーション・ideaなどが、どこからかやってきます。

⑥は自転車で手放し運転をするようなものですが、手放し運転をするためには自転車の操縦技術、バランス感覚が大事です。なので、①〜④のフェーズをショートカットして⑤や⑥に行く事は不可能です。


天外さんの投稿にのっけて補足してみます。
(天外さんは確実に理解しているでしょうが、文字制限でこのように短い文になったのだと思います。)

私は自我の肥大は悪い事だと思いません。なぜなら、自我も愛すべき自分の一部なので。自我が無くなって悟りをひらく。などという事はありえません。The超越、という世界など存在しないのです。自己が拡張したら追いついてくるように自我も肥大してきます。
問題なのは、自我が肥大してコントロール不能になり、自分が自分でなくなってしまう状況です。
リーダー層が自我の過剰肥大を起こすとやっかいです。
パワハラ・モラハラ・セクハラのオンパレードになります。
なので、リーダー層は①〜③までのフェーズを一生懸命やったほうが良い。他人や部下に叱咤激励するより、自分自身が全身全霊で打ち込む。
全身全霊で集中すると、ふと④になります。虚無感を感じるのです。
それが変容の入り口です。

変容の入り口に立ったら、今までとは世界が一変してしまいます。
つかみ取りに行けば行くほど、目標は遠ざかってしまうのです。この段階にあると、目標という言葉で形容することに違和感を覚えます。目標よりも、ideaやpurposeといった言葉がしっくりきます。
ideaは降ってくるもので、purposeは見つけてくれるもの。どちらも受容するものになります。

自らの存在を宇宙に寄せると、宇宙のほうが近寄ってきてくれる感覚があります。

あまりに大きく、優しく、温かい。
ともすると、宇宙に存在の全部を持っていかれてしまうような感覚。
自分は肉体を保有するイチ個体なのだという事に自覚的じゃないと、輪郭が消えていきます。


最後はちょっとアヤシイ話になりましたが、目標を立てて掴み取る、という事をメタ認知できたのではないでしょうか?

経営計画を立ててつかみに行くのは大いに結構です。

人生という旅路を楽しんでいきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?