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ニューパラダイムに必要不可欠な会計三種の神器
従来型の会社組織においては、以下の3つが必要不可欠な、いわゆる三種の神器として扱われていると思います。
・損益計算書(利益を把握するため)
・就業規則(ルールブックとして)
・評価制度(給料・賞与の決定のため)
これに付随して、業務分掌であるとか、報告の仕組みがあると思います。
非常に機械的な緻密なパラダイムです。PDCAですね。
生産工場などに向いています。型番が同じ製品を製造し続けるような業種です。
しかし、単一製品を製造している業種は非常に少ないです。
サービス業は全部該当しませんし、製造業の中でも、毎回異なる仕様の製品を製造している業種には当てはらない話です。
もちろん、無理やりはめ込めば管理可能でしょう。
しかし、これってどう解釈すれば良いの?という規格外のケースが出てきます。毎回、決定権のある上司が「えいやぁっ!」と決議・評価するのです。これが問題の種となるのです。
上司と人間関係が良ければ良い評価に
上司と人間関係が悪ければ悪い評価になってしまいます
当初のウリだった、緻密さ・機械的という概念から程遠い、なんとも中途半端な組織になってしまうのです。
いわゆる三種の神器、これは組織内を循環する血液を送り出したり、濾過したりという働きがあります。補助的な役割をしているのですが、その機能が損なわれると循環は止まってしまいます。流動状態からどんどん動きが悪くなり、平衡状態になってしまうと死を迎えます。補助的な役割であっても、間違えて設置すると死を招くのです。間違えて設置するぐらいなら、最初から設置しないほうがマシです。
事実、私の顧問先で、製造業であっても三種の神器を放棄している会社があります。もちろん作成はしています。持ってはいるけど使っていない。
当然、使っていない事で揉め事は起こります。揉め事が起こったら対話で解決している。非常に人間らしいやり方です。
※脱線します
会計三種の神器が補助的だと申し上げました。では、メインの動力は何か?と問われたら、それはエコシステムだと回答します。エコシステムとは火です。Fire
太陽からの光をポータブルに取り出せる事に成功したのが人間です。その、ポータブルな火こそがエコシステムなのです。
さて、あなたという世界は、何をエコシステムとしているのでしょうか?
閑話休題
そんな、機械的・緻密な業種以外の業種(世の中の大半の業種が該当します)にとって必要な補助的機能、新会計三種の神器とは何なのでしょう?
私はこの3つを挙げます。(名前はまだ変更するかも…)
・自然会計(直感的に全体像を把握するため)
・ワークコンパス(自分と組織を繋ぐ地図として)
・B/S 2.0(人に支払ったお金を累計計上していく)
自然会計は以前にも書いているので省略でOKですね。
ワークコンパスは、自分の物語と会社の物語が記載されています。その物語を読む事で、その物語に登場人物として参加できる訳です。不思議の国のアリスの世界観に、桃太郎の格好をして登場したら変でしょう?
しかし、世の中の大半の企業で、それが起こっているのですよ。
異なる背景を持った人が入社しても混乱しないように、業務のほうを画一化していくのです。物語が大事なのに、業務のほうを優先して大切にしてしまう。これじゃ仕事がつまらなくて当然ですよ。
B/S 2.0はお金と人をリンクさせるものです。
信じられないかもしれませんが、人は資産であり、宝であるにもかかわらず、財務3表には出てきません。むしろ、損益計算書に経費(コスト)として出てくるのです。経費(コスト)だから削減しなきゃ。という思考になる。自分たちの宝を軽視してしまうのです。
B/S 2.0では支払った給料・賞与・報酬(外部の人も当然含みます)をB/S(貸借対照表)の資産の部に計上していきます。毎年毎年、金額が増えていく訳です。資産の部が増えるので反対側の純資産の部も増えていきます。ここにはその人たちのライフパーパスを記載すると良いでしょう。
支払った給料・賞与・報酬の全額を計上するのか?何割かを計上するのか?は各人の判断に委ねます。同様に、反対側のライフパーパスも各人に記入してもらいます。
これら新三種の神器により、自分の人生の目的ありきで組織化ができるのです。
私のこれからの税理士人生は、この新三種の神器を実用化し、運用していく。その中で生まれる動的な物語を発信していく事なのだな〜なんて思っています。
各名称はとても重要なので変更するかもしれません笑