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なぜ財務会計(税理士が作る試算表とか)だと経営判断の精度が劣るんですか?という質問が多かったので回答します

管理会計は行っていませんが、毎月きちんと税理士さんから試算表をもらっているので、それで経営の舵取りをしているのではダメなんですか?

という質問があったのでご回答いたします。

管理会計?なにそれ?という方は前回の記事を
↓↓↓

そもそも、税理士が作る試算表とかは「財務会計」と呼ばれています。
それに対し、経営判断の精度を高めていく為に作るのが「管理会計」です。

「財務会計」「管理会計」用語を覚えてくれ。という話ではないので、2種類あるんだな〜。と思ってもらえればOK。次にいきましょう。

では、何故2種類あるんですか?という問いにぶち当たります。これが回答できれば管理会計の世界観が見えてきます。

「財務会計」とは、自社の数字を外部に公表する事を目的に作られています。例えば株主に対して、銀行に対して、仕入先に対してなどなど。外部に公表して、ウチの会社は潰れませんよ〜と信じてもらう為のツール。
相手に伝わるようにしないと誤解が生じます。アメリカ人の彼女に愛を伝えたくて日本語で必死にアピールしても通じないですよね笑
よって「財務会計」は、共通の仕様で作成する必要があります。日本中どこでも根本的ルールは統一。

一方で「管理会計」は内部資料です。外部に公表しないので、自由に記載して良い。目的は、経営が合理的・効率的に行われているか?検証するため。内部に対しての資料なので、言葉も内部に対して通じればOK


両者の違いをもっと具体的に見てみましょう。

例えば、ある月の広告宣伝費が16万円あったとします。


「財務会計」では→広告宣伝費16万円と記載されます。

「管理会計」では→
求人(ポスティング会社A)3万円
求人(web広告会社)1万円
新規売上獲得(ポスティング会社B)5万円
新規売上獲得(web広告会社)5万円
駅の看板1万円
町内会の回覧板広告5千円
市役所広報の広告5千円
合計16万円、と記載されます。

どうですか?目的による違いが歴然としますよね?


財務会計では、共通ルールで作成しなければならないので「広告宣伝費」という言葉で一括されてしまいます。
しかしながら、広告宣伝費といっても、新規客・既存客でアプローチは異なるわけです。さらに、webなのかリアルなのか?とか、角度を変えて色々な視点で検証しなければならないのです。

私は、財務会計も大事だと思っていますが、もっと大事な管理会社をやらないのは本当にもったいないな〜と思っています。
税理士さんに毎月すべての資料をどさっと送っているのは改善したほうが良いです。手元に資料が無いんだから、管理会計が作成できないです。クラウド会計ソフトを使えば、税理士さんが作成した資料のもっと細かい資料(さきほどの広告宣伝費16万円の内訳みたいな)が同時に見られます。

クラウド会計ソフトは必須でしょうね〜。
あと、自社で入力できる項目は入力して税理士さんに渡すと、もっと深い業務を支援してくれると思いますよ。入力作業に投下している作業時間を、違う分野で使ってくれるので、資金繰りとか銀行対策とか、役に立つ提案をしてくれるかと…。

はい!という訳で
今回もしつこく管理会計でした。

先の見えない時代だからこそ、管理会計を行う意味があるのですよ。
実践あるのみ!やってみてください!
ではまた!

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