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事業領域を天気図にしてみよう
ウィルス騒動で追い風な業界・逆風な業界
みたいな特集がよく組まれています。
情報として取得する事は大いに賛成です。しかし、追い風な業界を選んで新規出店しよう(起業しよう)というムードには大いに警鐘を鳴らします。
なぜなら、仕事は情熱を注ぎ込めるものでなければ長続きしないので。
オカネが儲かる
という安易な理由だけでは長続きしません。昭和や平成と今の時代は異なるのです。VUCAな時代は複雑性・個別性を増し続けるので、大衆(マス mass)が存在しなくなってきたのです。
こんなクライアントがいるだろう、とペルソナを設定し、そこに広告宣伝費をぶちこんで大衆を扇動する。というのが昭和のビジネスでした。(平成もこれを引きずっていました)
例えば、流行に敏感で・週末は有名店で食事をし・ドライブデートをしながら・ヒットチャート上位の音楽を車内で聴く社会人。
このようなペルソナを設定し、東京walkerみたいな雑誌を出し、大衆を扇動していく。
今は大衆というものが減ってきたので、このペルソナに合致する人はいるのですが母数が少なくなっている。よって、広告宣伝費をかけた分を取り返せないのです。
大衆が減ったというより、選択肢が無限に増え続けてきているので、自分らしく生きるようになってきた。と言ったほうが分かりやすいでしょうか。
平成時代の大学生と異なり、今はオンラインで講義が受けられる時代です。日本にいながら海外留学もできるようになりました。当然、経済的ハードルが下がるので、選択肢が増えたと。
という訳で、今日は事業領域の話です。
事業領域とは、「誰に」「何を」「どうやって」届けていくのかの設定です。「誰に」の定義を狭くすると刺さりやすく、定義を広くすると大衆を相手にしていくイメージになります。
相手の顔がどの程度イメージできるか?とも言えるでしょう。
同じく「何を」も手広く扱うのか?得意分野に絞るのか?で景色が変わってきます。
最後に「どうやって」の部分ですが、これも自分たちがどうしたいか?よりも、世間が何を求めているか?何がスタンダードか?が重要です。
さて、そんな事業領域を天気でイメージしてみてください。
自分たちの事業は
晴れ→のち→晴れ
晴れ→のち→曇り
晴れ→のち→雨
曇り→のち→晴れ
曇り→のち→曇り
曇り→のち→雨
雨→のち→晴れ
雨→のち→曇り
雨→のち→雨
※晴れ→のち→晴れとか、曇り→のち→曇り、みたいな天気予報はありませんが、わかりやすさ重視であえて書いています。
複数の事業部で経営している会社であれば、事業部ごとに天気図にしてみる事をオススメします。
また、「誰に」「何を」「どうやって」をきちんと書き出してみる事で、自分たちのセルフイメージと顧客の実際の姿のギャップに気づく事もあるでしょう。
↑↑↑起業向けの本ですが、事業領域の見直しにかなり役立つ本だと言えます。
もし、今、あなたの事業が今ひとつ上手くいっていないのだとしたら…。
軌道修正するのは世間ではなく、あなたのほうなのです。
事業領域の見直し、是非やってみてください。