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ideaはあなたの身体をスピーカーにして出現したがっている
チラチラと頭をよぎるもの
ふとした瞬間に身体の中を通り過ぎるもの
真夜中に降りてくるもの
人間には神秘的な力が備わっています。第六感というべきか、インスピレーションというべきか、どう考えても自分で考えたものではないideaを拾い上げたあの瞬間です。
そのideaは、ideaが生まれた世界の記憶を備えています。
その世界には時間の概念がなく、ワンネスで、カオスな世界です。時間の概念が無いので(コチラ側から見たら未来の出来事)も記録されています。
コチラ側の世界は分離の世界です。
母親の胎内からの分離という出来事から人生はスタートします。ワンネスの世界をより質感のある世界と認識するために、分離の世界を見に行ってこいと生を与えられたような気がします。
※コチラの世界・アチラの世界、という言葉自体が分離を象徴しているのでこの言葉は使いたくないのですが、他に伝える表現がないので使っています。それぐらい、言葉は分離を生むツールなんだなと再認識。
そんなideaは、アナタの身体を使って出現したがっている。まるでスピーカーが音を増幅するように、アナタにideaを拾い上げて拡張してもらいたがっているのです。
ideaは気まぐれでいたずら好き、とてもカオスな存在です。多面性を持っています。自動販売機で当たりを引き当てる(今も当たり付き自動販売機ってあるのかな?笑)ように仕向けるideaもあれば、テスト直前に読んだ箇所がそのままテストで出るようなideaもあります。
よくミュージシャンが言う、旋律が降りてきて一夜で描きあげた、というようなideaもあれば、発明家が言うideaがどこからか飛び込んできて視覚化された。というようなものもあるのです。
ideaにも影響力の大小がある。という事です。そして、小さい影響力のideaであれば割と拾い上げやすいですが、大きい影響力のidea(big idea)は精神と身体を研ぎ澄ませ準備しておかないと拾い上げる事は出来ません。
ideaは毎日、アナタの身体を通り抜けているのにも関わらず、アナタの準備が出来ていないと、ideaが通過した事にすら無感覚なのです。
ideaは気まぐれでいたずら好きなので、余裕で二股をかけます。
ideaはアナタだけに訪れるギフトではないのです。なので、ideaを拾い上げたとしてものんびりしていたらideaは去っていきます。ミュージシャンは録音できる機材を常に持ち歩いていて、電車の中だったとしても録音する。なんて言いますよね。
ideaは出現したがっているのです。
出現するためであれば、別にアナタでなくても良いのです。
アーティストや発明家、ビジネスで画期的なモノを世の中に出現させた人は特別な才能があったとは思いません。ただ、このideaに耳をすまし続け、基礎技術の向上に邁進し続けた人なのです。自分自身に才能があると錯誤すると、いわゆるスランプ状態に突入します。そんな濁った人のところに降ったideaは、カタチを変えて出現させられてしまうからです。
ビジネスにおいてアートが必要とされるようになってきた(2021年時点の状況)のは皆様お気づきの通りです。
これは、効率だけを追い求めてビジネスモデルが平準化し過ぎた弊害です。安く・大量生産・耐用年数は短い(1000年使えるモノを古代の人間は創造していました)
これは効率だけを考えていて、使う人の顔など何も考えていない証左です。
もっと人々の心を揺さぶるような、アートから始まった製品・サービスが必要とされている機運を感じます。
だからこそ、ideaを拾い上げて出現させようと思うのです。
どうすればegoではなくideaと繋がれるのか?
ideaを拾い上げたあとはどうすれば良いのか?
人と人が協力して1人では到達できなかった世界を出現させるにはどのように協力して働けば良いのか?
まだまだ我々には可能性が眠っていると確信しています。
今の時代は決して閉塞的なんかじゃない。
むしろ
人類が経験した事ないほどの大きな世界が目の前に広がっているのです。