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力と権力 個人と組織 人類の未来

我々、令三社は

ニューパラダイムの組織についてオルタナティブな選択肢を示したい

と思って活動しています。

ここでシンプルな疑問が生じると思います。

ニューパラダイムって何?



これは禅問答のような問いだと言えます。
ニューパラダイムの身体感覚に置き換わってしまった人にとっては、それが当たり前すぎて表現できないのです。例えるならば、海外旅行に行ったこと無い人は、水道水を飲むとお腹壊すイメージが全く持てないようなものです。

一度でも体感するとぐっと手触りが出ますが、体感しないとさっぱり分からない。思考や知識のようなものではなく、かなり身体感覚から湧き上がってくる感覚だと言えます。

そんなニューパラダイム、について
どうにか説明しやすい事例はないかな〜とずっと探求していました。

そんな中で、これは手触り感あって良さそうだぞ!というものが見えたので今日はシェアしたいと思っています。


まず、「力」という言葉について深く考察してみましょう。
力とは何でしょうか?
物理的な力を表す意味で「力」は使われますね。例えば、自動車やバイクが何馬力出ている、とか。これは今日の話とは無関係なので除外してください。

すると、ほとんどの人が思う「力」とは、権力になるのではないでしょうか?権力は、支配・controlとも言い換えられます。

この権力について……今の我々世代が経験している権力自体が、非常に特殊で、短い歴史しかない事を再認識する事がなにより大事だと思います。
権力における力はタグ付けされています。例えば、部長、のように、役職名と権力が結びついているのです。なので、権力が(力が)その人の本来の性質とは分離しているのです。鬼のような部長も家に帰ったら良い親である、みたいな。つまり、現代における権力は(力は)支配であり、分離なのです。権力は(力は)所有するものだと思われています。
そしてこれは、組織だけの話ではありません。
例えば、カップルにおいても起こっています。どちらがゲームを有利にするのか?マウンティングを取り合う事例はみなさんもイメージできるでしょう。権力はタグ付け(Power game)なのです。

このタグ付けにおける権力の現象が観察できるのは、歴史を見てもせいぜい2,000年ではないでしょうか?新人類の出現時点が人類の歴史だと譲歩しても、20万年の歴史があります。今が特殊なのです。

そんなPower gameに飲み込まれると何が起きるでしょうか?
Power gameの勝者は、タグ付けされた権力を手に入れます。そして、それを失う事をなにより怖れます。自分の本質を失う事より、タグ付けされた、所有した権力を失う事を怖れてしまうのです。
Power gameの敗者は、権力が手に入らなかったことで自我の防衛反応が強く起こります。すると、世界は自分の力では変えられないと思ってしまうのです。世の中に対してチャレンジするのを放棄する事で、自己正当化をしようとするのです。

タグ付けされただけの権力を失いたくなくて、もしくは、タグ付けされた権力が手に入らなかっただけで、かけがえのない一度きりの、あなただけにしかできない人生の、創造性を放棄して生きていくのですか?


ここで、権力構造が出来る前の人類に思いを巡らせてみましょう。

その時代において、「力」は秘められた能力・権威(にじみ出るもの)・人を魅了し惹きつけるもの。であったはずです。英語で言うとauthorityとかpotencyなどが「力」を的確に表現していると言えるでしょう。
これは、無限に広がる人間の創造性を解き放つマジックワードです。

日本語は「力」ですべて包括してしまい、細かい使い分けがないので、英語の言葉の成り立ちを調べてみました。すると、authority(権威)という言葉にこのニュアンスが残っているのを確認できました。authorityの語源を紐解くと、authorやauthenticityにたどり着きます。author=創造という意味がもともとの言葉だったし、auth=本物・真実という意味がもともとの言葉だったそうです。

加えて記述すると、hierarchy(ヒエラルキー)も言語の成り立ちを調べてみると、from hieros “holy” + -arches “ruler” (from archein “to rule”)と書いてあります。組織におけるヒエラルキーというイメージが確立されたのはずっと後、現代社会においてのみで、もともとは、自然界の法則を示したものだったのです。


なので、ニューパラダイムを手触り感もって体感するためには

タグ付けされた権力ではなく
自分自身から湧き上がってくるauthorityを大事に抱きしめてみる事だ!

と伝えるのがわかりやすそうだぞ、と言いたいのです。

ここで大事なのは、タグ付けされた権力をいきなりぶん投げるのは絶対にダメだという事です。なぜなら、自我の防衛機能がフル活動してしまいます。常々言っているように、自我もあなたの一部なのです。
権力を、つまり自我を抱えたままで、じっくりと自分の内側を観察するのです。


次回は、その内側を観察する方法についてお話ししてみたいと思います。

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