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どうして月に惹かれてしまうんだろう

お月見の季節も過ぎたところではありますが、皆さんはお月様は好きでしょうか。
11月にも十日夜(とおかんや)というのもあるみたいですがあんまりメジャーではないのかな、自分はこの記事を書くに当たって調べてみて初めて知りました(笑)

お月見の季節に合わせて、月をテーマにした曲を作ってみようと思ったのは実はまだ春のことだったりします。
結構な難産でしたが、9月にライブイベントに出演させていただくという目標もあったので、なんとか仕上げることができました。

僕は夜空に月が輝いていると、ついつい見上げてしまいます。
これは今に始まったことではなくて、結構昔からのような記憶があります。
例えばこの記事のビジュアルに使った写真も2009年に当時の自宅のベランダに三脚を立てて撮ったはずですが、他に深海という詩にもまた別の自分で撮った写真を使っています。
何だか不思議な魅力がありますよね。


単純な光量で言えばもちろん太陽だけど(そもそも月は太陽の光を受けているだけなわけですし)、暗い夜空にぽっかりと浮かぶ満月というのはやはりそれだけで人々の目を惹き付ける力があります。
僕は実際にその輝きに仕事帰りのぐったりした身体や、ささくれた心に元気を貰ったことが何度もあります。

とはいえ他にも美しい物が沢山世の中にある中で、特に月が特徴的なのはやっぱり『満ち欠け』があるという事。
新月の際には星々に場を譲って自らは姿を隠し、満月では全身を輝かせて僕たちにその姿をこれでもかとアピールしてくる。
このいわば人間で言う所の「心の不安定さ」みたいな物が(笑)またいいんですよね。

そんなまるで本能に刻まれているかのようについつい目を奪われて、惹かれてしまう月。
僕にとってはふと見上げては元気を貰う存在。
それに近い存在はやっぱり「君」、そう「想い人」だよね、というのが一つのテーマ。

そしてそこから少し発想を具体的にして、これまた月にまつわる詩などでは古くから言われている「私とあなたは同じ月を見ている」というモチーフから着想した、まだそれほど距離が縮まっていない相手へ想いが募っている夜…みたいなところをイメージしてみました。
僕の曲の割には結構言葉としても前向きなワードが並んだ歌詞になったような気がしています。

そうそう、2番の最後、この動画では
「辛いときには頼りにしてよ なんて自惚れすぎかな」
と歌っているのですが、実はこの部分の歌詞はずっと非常に迷っていました。
もう一つの候補は
「辛いときには頼りにしてよ なんてまだ言えなくて」

この2つの違いは、前者は「自惚れすぎかなと自重しているものの、言おうと思えば言える心持ち」なのに対して、後者は「そもそもそんなこと今の関係性じゃ言えないな」と思っているという事(笑)
自分のいつものスタンスに近いのはやっぱり後者なのかもしれない…と思って、最近は後者で歌っていたりします。
この辺はオリジナル曲なので、歌っている内に変えてしまっても僕の自由と言ってしまえばそれまでですからね。

今宵も月が輝いているかな、それとも雲で隠れているかな。
きっとまたその内に、素敵な顔を見せてくれるでしょう。
僕はそのチャンスを待ちたいと思います。

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