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まずまずの始まり_博論日記(2024/04/06)
4月1日(月)から新生活が始まった。
・勤務先の研究室の指導役の方がとても仕事に習熟していらして頼りになるとともに、非常に親しみやすい方なので初日からリラックスして働けたこと
・先週設定したデイリースケジュールを大筋ではクリアできたこと
・火曜日:終業後、指導教員(博論主査の先生)と面談
・水曜日:終業後、副査の先生と面談(チームミーティングに途中参加)
この4点を鑑みても、間違いなく「まずまずの始まり」と言ってよいと思う。
また、さっそく大学内に席を残したメリットを感じることもできた。自分の選択が悪手ではなかったことにほっとしている。
具体的なメリットとしては、まず大学図書館を利用できることが挙げられる。
このnoteはまさに大学図書館で書いている。コンセントを利用しつつパソコンやノートなどいろいろなものをテーブルに広げ、長時間作業することができる。これはカフェやマクドナルドでは不可能なことだ。
話が逸れるが、実は今まで通学定期を買っていなかった。「調子を崩して大学に行けなくなったら結局損をする」という怯えがあったためだが、週5勤務が決まった時点で覚悟を決め、とうとう定期を買った。これはつまり、バス代を気にせずに大学へ行き図書館を利用できるということを意味する。いっそう図書館が近しい存在になった。
メリットはこれだけではない。無給の研究員としての立場も学内に確保しておいたので、これまでお世話になってきた研究チームのみんなと一緒に来週出張できることになった。先生が招聘して下さる(そのために研究員の立場が必要)ので、なんと旅費が出る。ありがたい……!
働いている研究室の方も状況を汲んで下さって、その日お休みしたい旨お伝えしたら、快く許可していただけた。
1月、2月と次年度の身分を模索するのに苦しんだが、最終的に大学内で職や研究員としての立場を確保することができて本当によかった。
ここまで書いてきて改めて、「まずまずの始まり」、スタートとしては申し分ないと思う。
ただ、これから博論を書いていくにあたって調整していくべき事柄は複数ある。
①論文を読む時間が確保できない
「1時間は朝活にあてられるとよいと思う。論文を1本読む時間にしたい」と先週書いたが、確かに1時間は捻出できるもののメールチェックなどの事務作業をしていたらそれで終わってしまうことがわかった。残念ながら論文を読む時間は、他の時間帯でも確保することができなかった。
②心情的に残業したくなっている
16時半に終業という契約になっているが、この一週間、仕事の内容・流れなどを観察していて、指導役の方の就業時間である18時まで、(+1.5h)残業した方が何かとお役に立てそうであるように感じられた。
1週間しか働いていないのに、すっかり指導役の方を好きになってしまい、彼女がこなしている膨大な仕事量を少しでも減らしたい気持ちになっている。月・火・水は16時半に上がったが、木は17時半、金は18時まで働いた。
体力的には問題ない。仕事も楽しい。が、しかし! 私のメインミッションは博論を書くことだ。
軌道修正して、16時半に極力上がれるように、かつ、16時半上がりでもしっかり現場の助けになることができるように仕事を覚える。
③土日の過ごし方
このnoteは土曜日に書いている。残念ながらあまり論文作業はできていない。これまでと同じように朝バイトの後、散歩をしながら大学に来たのだが、ちょっと遊びすぎた(春の陽気に誘われて鴨川沿いをそぞろ歩いたそのお散歩記録は、note後半で紹介する)。
昨年の5月から、散歩とnoteは週末のセットメニューになっているのだが、うっかりこれに時間をかけすぎると論文作業の時間を圧迫してしまう。
私にとって散歩をすることもnoteを書くことも、ライフワークとしたいフィールドワークの練習だから欠かせないのだが、加減を考えないといけない。
今日はウグイスの鳴き声をボイスメモで録音したり、しゃがみこんでダンポポの総苞片を観察したり、歩みが遅々として進まなかった。その上、録音したウグイスの音声のあまりのかわいさに、どうしてもnote読者の方と共有したくて、動画を作ってYouTubeにアップロードしてしまった。やりすぎである。
本来ならば日曜に書くnoteだが、ここまで遊んでしまったらもう、まとまった作業時間が取れないので、割り切って今日書いてしまうことにした。
今週は明日の日曜日にしっかり作業をするとして、来週以降、土日の過ごし方には気をつけなければならない。
*
お散歩記録の前に、これから1年間、じっくり考えることをメモしておく。
今働いている研究室ではマウスを用いた実験が行われている。だから、私の仕事にはマウスの世話も含まれている。
お世話してみて思ったことは、シンプルにマウスはかわいい。生まれたての赤ちゃんは真っ赤であまりにも脆弱そうで見ていて心配になるが、毛が生えそろって目がぱっちりと開いてくると、たいそう愛らしい。成熟個体も固形ペレットを抱えてガジガジしていたり、目を瞑って眠っていたり、いろんな姿を見るにつけ、やはりかわいい。
私はいつだって至らないけれど(一生至らないのだけど)「今、自分がここにこうしているということ」の内実(構造、歴史)を理解したい。持病があって薬に助けられているということ。幾つもの予防接種をして海外調査に行っていること。他にも私が想像できないくらいいろんな場面でマウスにお世話になってきた。
私が現場を見る前も、誰かがマウスの世話をして、誰かが研究に供してきた。
それがわかっているから、今のお仕事は「勉強になる」と思いこそすれ、嫌悪感はない。
指導役の方に「供養碑みたいなものはあるんですか」と聞いたら、昼休憩に案内して下さった。
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今まで大学内にこういう碑があることをまったく知らなかった。
働きながら、「人間と動物の関係」を考え続ける。
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今日の散歩記録。
下の写真は朝6時過ぎに撮影したが、もうすっかり明るい。調べてみたら、京都の日の出は5時36分だそうだ。
この木は私の標準木。この木が満開だと、私の中では「桜満開ナリ!」と判断される。
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ちなみに、学内のおすすめ花見スポットはここ。去年はこたつを持ち込んで花見をしているグループがいた。
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街角の生花も桜。
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イロハモミジの青葉も目に眩しかった。
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こちらはまだ葉が開きかけで、この「今から頭をもたげる」というようなシルエットが私はけっこう好きだ。
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今日は二条大橋で鴨川の川畔に降りた。そしたらウグイスの声が聞こえてきたのだが、まだ上手に鳴けない。あの「ホーホケキョ」という抑揚で鳴けなくて、うわっ調子な様がとてもかわいい。思わずスマホのボイスメモで録音した。
ぜひ読者の方々にも聴いていただきたいと思ったのだが、残念ながらnoteに音声ファイルをアップロードする機能はなかった。そこで、そのウグイスの音声データと鴨川の写真数枚を合わせた動画を作成し、YouTubeにアップロードすることにした。あまりにも研究が手につかなかった時代、手慰みに作ったYouTubeアカウントがひょんなところで役に立った。
ウグイスに限らず、今日の鴨川はとても賑やかで、歩いていてとても楽しかった。
ツバメが舞い下りてはまた舞い上がり、を繰り返しているから「なんだろう」と思ったら、水浴びしていた。
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もちろん、あいもかわらずヒドリガモもいた。時折ピューイッと鳴き声が響く。
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タンポポも咲いていて、まじまじと見たらなんと、ニホンタンポポだった。
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10時頃歩いていたが、花見を始めている人たちや元気に遊んでいる人たちがいた。
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何の木かわからなかったが、これも葉が出てくるところで、そら豆みたいだった。
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信号待ちをしていても楽しい。以下3枚は同じ桜。
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<To Do>
・投稿論文2:修正(4月31日〆切)
・Fig 9 修正(来週火曜ミーティングで見せる)
・Fig 10 修正(来週火曜ミーティングで見せる)
・査読者2_コメント番号22に対する回答文書作成(来週水曜ミーティングに合わせて提出)
・投稿論文1:再査読修正(6月30日〆切)
・システマティック・レビュー:二次チェック中
・博論本文:
5月(予備審査委員会立ち上げ願い)
7月予備審査?
9月口頭試問?