なぜ今アメリカが執拗なほどにファーウェイやTikTokを標的にするのか?が腑に落ちる本。
幸か不幸かコロナのせいで夏休みも増えた。
こういう時は、「果報は寝て待て」のごとく
好きなことで時間をやり過ごすのが一番だ。
なかでも私にとっては「読書」で自分の知識欲を満たすことは、
働いていない後ろめたさを相殺するのになかなか都合がよい。
本はアナログ派で本屋で買うことが多い。
本屋の本の並べ方で、新書や人気の本、話題の本がわかるし、
なんせたくさんの本の中から、自分の嗅覚で1冊を選ぶのが楽しい。
Amazonにも結構依存しているけど、リアル本屋は別格だ。
前置きが長くなってしまったが、
「量子コンピュータの衝撃」
私には、ここ最近で一番の衝撃だった。
コンピュータに長けている訳でも全くないが、
Googleやファーウェイといった巨大IT企業の覇権争いの行方に
好奇心が湧いて手に取った。
著者をよく知らないので、
予見を含めた内容をどの程度信頼できるのかは私には判断できないけれど、
昨今のニュースで、アメリカがファーウェイを徹底的に排除する姿勢を見せていたり、TikTokの自由経済圏の事業買収騒ぎ(TikTokについては覇権ではなく、アプリのダウンロードを問題視)を見ていると、なまじっか誇大な説でもないように思えて、腑に落ちるのである。
どちらにせよ、世界の情報戦の1つの見方として知っておくには面白い...
いやいや恐怖の1冊だと思う。
ネタばれはできないけど、私の衝撃は、
量子コンピュータができるとそうなるのか・・ということと別に、
Googleは国家より利益なのか・・・
ソフトバンクの5G基地局が!?
え?台湾って親日国でしょ?
ってとこでしょうか。
・・・将来、日本が今の香港みたいな状況にならないことを祈りたい。
日本は表現の自由が守られているけど、
残念なことに日本人は違う意見に対して寛容じゃないと感じる。
特にネット上では。
少しでも政治的な意見には右か左か。
少しでも人権に関わる意見にはレイシストか否か。
すぐにそういうレッテルを貼り、言葉で叩く。
だから多くの一般人は意見をもっていても議論の場に立たない。
それは日本にとってプラスにはならない。
事実、議論する習慣がないから国際競争力が弱い。
寛容に平和的に議論できる土壌になればもっと日本はいいのになぁと心から思う。
横道にそれちゃったね。
でも、量子コンピュータができる前に、地球環境が悪化したり世界的な食糧危機が来たりする可能性もある訳で、10年後・20年後なんてほんと誰にもわからないんだろうな。
ということで凡人の私は少々の猜疑心を頭の隅に置きつつも、
今日もスマホのキャリアはソフトバンクで、googleを使い、Amazonで買い物し、PaypayやLINEpayを使うという、ささやかな日常の自由と平和に感謝です。