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京都暮らしと庭いじり~砂利が鳴る~


去年の晩夏、京都の庭付きの借家に引っ越して来ました。
休眠状態の庭が変化してゆく過程を綴っていきます。


9月末、晴れ。
友人が大阪から庭作業の手伝いに来てくれた。ありがとう~!
彼女は数年前、私が東京に住んでいた時、近所のカフェで意気投合して以来の仲。
娘くらい歳が離れているのに、双子みたいに気が合う。

まずは魚市の鱧(はも)寿司で腹ごしらえ。美味し〜い。
http://www.uoichi.ecnet.jp/

午後、帽子をかぶって、虫除けスプレーをかけて、作業開始。
庭には防草シートが被さっていて、辺りに空の植木鉢やブロックが散乱している。
まずは植木鉢を同じ大きさで重ねて、家の裏に運ぶ。
ブロックや仕切り用の石板は玄関前に仮置き。
鉢や瓦のカケラもわんさか。危ないので、大きな鉢の中に集めておく。

立派な土色の水瓶がある。
水が溜まってて、植木鉢がいくつも沈んでいる。ボウフラがピコピコ。
植木鉢を取り除き、二人で水瓶を裏返し、脇に移動させる。
青磁色の火鉢も転がっている。ヒビが入ってて危ないな。裏に移動。
丸い臼石発見。玄関前に移動。
え、硯! 合計4個。もう何が出て来ても驚かないぞ。

あまりの暑さに、命の危険を感じて室内で休憩。水分&塩分補給。
回復してきたけど、日暮れまで待つことに。
友は夏から着物に目覚め、浴衣は自力で着れるようになった。
この時間を使って、着付けのレッスンをする。
私の着物歴は33年。高校生の時からなので、洋服感覚。
友はダンスが得意ゆえ、身体に巻きつける感覚も優れている。
若い頃の私がそうしてもらったように、彼女に着物や帯をどんどんあげる。
これから、着物で一緒にお出かけするのが楽しみ。

夕方、涼しくなってきたので、作業着に着替えて庭に出る。
防草シートを剥がすと、土の上にモヤシみたいにヘニャヘニャの雑草たちが顔を出した。
光を求めて、待機してたんだなあ。。。
切り株発見。でも、枯れてしまっている。

おびただしい数の空っぽの鉢、死に絶えた切り株たち。
かつて、ここには緑豊かな景色があったのだろう。
胸がギュッとなる。

庭の4分の1に砂利を敷くので、その部分を耕す。
掛け声かけつつ、小さいスコップで20cmくらい掘り起こしてゆく。
(虫除けスプレーをしていても、蚊がまとわりついてくる。)
足裏で平らにして、防草シートを敷き、金槌で杭を打つ。
友の手際の良さに、感動。男前やな。
砂利7袋を敷いて、均等にならして、完成!!やった~~!
二人で小躍り。砂利がジャリジャリ鳴る。
西空に金星が輝いている。今日はここまで。

汗だくになったので、友はシャワーを浴びてから帰路についた。
これ、ひとりだったら大変だったな。感謝。。。

次の日、京都の洗礼を受けることになるとは、つゆ知らず。
湯船で鼻歌フンフン、深い眠りについた。


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