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vol.15 「写真の秋」を過ごしたい。
〇〇の秋、みなさんはどんな秋を過ごしたいですか?
私は迷うことなく「芸術の秋」!
と言いたいところですが、「食欲の秋」ですね。
ここでアートやデザインについて一年以上書いているくせに。
でも秋って美味しいものがたくさんあるし.......。
もう「食」しか勝たんのです。仕方がないのです。
「食欲の秋」で思い出したのですが、小学生のころ、私の地元である長野県で毎年きのこ狩りがありました。みんなで山の中に入って、採ったキノコを鍋にして。私は毒キノコばかり採っていたので鍋にはできずでした(涙)。ピンク色の毒キノコ、可愛くてついつい集めていました。参加者の中には、松茸を採ってくる強者もいて、ちゃっかり松茸を食べさせてもらったことも。小学生で松茸デビュー、贅沢な秋でした。
今年も「食欲の秋」を過ごそうか。でも食べてばかりになりそうなので「写真の秋」も取り入れていければと思います。あれ、そもそも「写真の秋」っていうのかな。でも「〇〇の秋」になんとなく当てはまれば良しとしましょう(笑)。
私は街中で幾何学・抽象的な模様を見つけることが好きで、のんびり歩くことがあります。道路や壁はいろんな質感があって、カメラのフレームの中にどのようにおさめようか、どこを切り取したらいい感じになるかなと考えながら撮るのが好きで、ひとり壁に向かってスマホをかざすことも。明らかに怪しいですね。街ゆく人々に二度見、三度見されることも(笑)。今日は、人々に怪しまれながら撮影したものを少し紹介します。
これは、とあるどこかの壁です。グレーのざらついた部分と、塗装が剥がれた後なのか、のっぺりとした白い部分の質感の対比が好きです。白い部分は雲にもみえてきました。
オールホワイト!見た瞬間「撮らねば!」と思いました。配線まで白に統一してあるのですっきりとした印象です。人目につかない場所にあった壁ですが、この建物のオーナーのこだわりを勝手に感じました。色の統一って大事ですね。
最後はこちら。コンクリートの多面体のスツールだと思います。左の写真の白い部分は座る面で、黒い部分は影です。白一色のスツールにこんなにコントラストが出るのかと撮影していて面白かったです。右の写真は油彩画っぽい質感(?)になりました。
普段何気なく行き来している道でも、ゆっくり見渡せば面白い模様や構成が見つかるのでそれを発見することが楽しいです。巣ごもり生活が増えてきた中、ちょっと気晴らしにお散歩できたらなと思います。
みなさんはどんな秋を過ごしたいですか?