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うらやましいの気持ちを見つめる

まわりに流されず、時には孤独の中で自分を貫き、なにかを夢中になって追い求める。

そんな人生に強く憧れる。

一方で、いつも誰かしらに囲まれて、輪の中心で笑っているような、賑やかな人生をうらやましく思う。

けれども、信頼し合えるごく限られた人間関係の中で心穏やかに暮らすのもいいなと思う。

自分はどうだろう。どの方面にも振り切ってはいない。

やりたいことはあるけど周りの目は気になるし孤独はこわい。賑やかな輪の中にいるのは楽しいけれどいつもは疲れる。固定された人間関係は安心だけれど少し不安だ。

たぶん、たいていの人がそうなのだろう。凡庸な葛藤、凡庸な孤独。凡庸なわたしなりに納得できるバランスを、面倒だけれど都度都度探り続けるしかない。

だれかを「うらやましい」と思う時、それはほんの一部の側面でしかないということを、なにかを手に入れるということは、一方でなにかを手放しているということを、忘れてはいけない。

だれかを「うらやましい」と思う時、どうして自分はそうじゃないんだろうと落ち込む時間は最小限にして、そういうのも素敵だねと目を細め、欲求を認め、

でもぜんぶを手に入れるなんてとうてい不可能なのだから、できることは目前に広がる景色によくよく目を凝らし、光るものを探し当て、感謝を忘れず、わたしなりの毎日を淡々と重ねるしかない。

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