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100gのコーヒー豆は100gじゃなかったお話。


こんにちは、あおみどろです。
今日はコーヒー焙煎のお話でございます。

突然ですが、
皆さんがコーヒー豆を購入する際
100gの焙煎豆を買ったとして
その豆はもともと100gじゃなかったってご存じですか?

「なんのこっちゃい」
100gが100gじゃないって(笑)
と思われたかもしれません。

でも事実なのです。
今日はそんな話題を少々。
ぜひ、お付き合いください~~


焙煎による目減り

コーヒーは生豆から焙煎豆にするとき
水分の減少等により
15~20%程軽くなるのです。

焙煎度によって目減りは変化して
浅煎りのほうが目減りは少なく、
深煎りのほうが目減りが顕著でございます。

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これが生豆の状態

画像2

こちらが焙煎後の状態


なんか焙煎後のほうが重たそうですが、
実はスカスカ(笑)


ハンドピックによる目減り

焙煎以外でも
コーヒー豆は目減りします。

というのも、
ハンドピックといって
生豆の状態でカビや虫食い、割れ豆等
欠点豆を取り除く必要があります。

また、焙煎後は
焦げてしまった豆
割れた豆、焙煎度の不揃いな豆
これらを除去していかなければなりません。

味にどれだけの変化があるかわかりませんが、
やはり豆のきれいさには
それ以上の価値があると思います。

丁寧な仕事から
おいしいコーヒーが生み出されると信じて
ぼくはハンドピックを徹底しています。

どうしても、見過ごすことはあるのですが、、
もっと頑張らねば(笑)

画像3

こんな感じで生豆の欠点豆たち。
ごめんねーって思いながら処分、、、

画像4

焦げた豆だけ運よくありました。
深煎りになるとどうしても発生します。


さて具体的考えてみると

100gのコーヒー豆が皆様の手元に届くまで
いろいろ目減りして軽くなってしまいます。

具体的には、
生豆150g用意して(生豆のハンドピック済み)
焙煎豆120gくらいが完成します。
焦げ豆等を取り除き
製品は110g程度となります。

ということで、
実は100gのコーヒー豆は
150gの生豆さんだったことが分かりました~


ちょっと裏話

で、考えてみると。
焙煎が深ければ深いほど
コーヒー豆の原価は上がるということです。

焙煎による目減り
焦げ豆も多くなり
実は同じ豆だと焙煎度が深いほど
原価率は高くなります(笑)

アイスコーヒーがホットより高い店が多いのは
これも要因の1つだと思います。

アイスコーヒーに使用する豆は
深煎りが多いからです。
※他の要因として氷が解けて薄くなることを前提に濃いコーヒーを抽出するべく、コーヒー豆の使用量が多くなることなども挙げられます。


ちなみに、ぼくのお店では
焙煎度に関わらず、同じ値段です。

これには2つ理由があって。
1つはそこまで大きく原価は変わらないということ
2つ、値段をみて選ぶのではなく、「欲しい」や「気なった」
ものを選んでいただくため。

この2つ目の理由から、
銘柄ごとの値段も一律にしております。
「安いからこっち~」
という考えではなく
「これが飲んでみたい」
でお選びいただきたいという想いです。

もちろん生豆の生産地による価格の違いのほうが値段としては大きく変わります。


あとがき

今日はつらつらコーヒー豆の目減りについて語りました。

ふと、焙煎していて思ったのですが、

実際はそこまで大きな変化でもないし

一般的には気にすることではないのかと思います。

ただ、豆知識程度に知っておいても良いかもしれませぬ~~


それから、ごくまれに
生豆量で販売しているお店もあるので、
その場合は目減りを意識しておくとよいでしょうー

今日はここまで
ありがとうございます。

では、また!!


あおみどろ。


ぼくのお店
此処珈琲焙煎所は元気に営業ちゅう~~
お気軽にどうぞ!!


いただいたサポートでコーヒーを飲ませていただいております