イントロが好きなエレファントカシマシの曲
「イントロが好きな曲」という、あるCDショップのアンケート企画があったんです。1曲だけあげて、その理由も書いてツイートするっていう。でもどうしても1曲に絞れないから結局好きなの全部書いちゃいました…
無効票になるとわかってて敢えて複数曲挙げたのは結局、自分がどう思っているのかが大事だなあと。更に言えば、曲に対する “どう思っているのか” が宮本さんへ伝わるといいなあと思って。きっと作品に対する感想って聞きたいだろうから。という趣旨も当時ツイートしました。
だがしかし、
せっかく文章にしたのでnoteにまとめることにしました。おおむね過去に遡る順に並んでます。理由を1曲1曲すべて文章化してツイートしたものに加筆修正してまとめたものですので、とっても長いです(笑)
おかみさん
「おかみさん」のイントロは、2012年新春渋公のヤツがとにかくカッコよくて。ハードな曲を聴きたいときは一時期このセレクトばっかり聴いていました(おかみさん→Soul rescue→旅→パワー・イン・ザ・ワールド)。でも、この年の秋に、宮本さんは耳の病気を発症してるんですよね。少し複雑な気持ちにもなります。
でも、元気になって復活して35周年のアリーナツアーで「旅」が演奏されたときすごく嬉しかったー!
地元のダンナ
ドビッシャー男
イントロと聞いてまず思い浮かぶのは「地元のダンナ」このリフを聴くとすっごいワクワクします。同じ様に感じるのは「ドビッシャー男」キタキタキターッ!ってテンション上がります。バンドっていいね。最近では「地元のダンナ」は野音2022年の2曲目、2023年の1曲目で、「ドビッシャー男」は35thアリーナツアー2曲目で演奏されてます。ご本人たちもテンション上がるんでしょうか。
平成理想主義
チューニングの様なざわめきから、ブツっと切れるとギターリフのイントロ。始まった!というワクワク感。しばらくするとパッと扉を開けたように一段大きくなる音。進むにつれ音がどんどん増えていく。この段々と高揚していく感じがまさに機械音によるオーケストラみたいだなと思う。ほんとうに美味しいものを食べると“おいしい”という感想しか出ないというけど、このイントロを聴くたび、はああ〜かっこいいいい〜って言葉しか出できません。しかもこんなにゴリゴリなのにラストが超絶ロマンチックで毎回トドメを刺されます。
“行こう月の浜辺へ
夜中星空の下歩こうよ二人で
波の音聞こえる浜辺に
世界で一番大切な君と“
はあ。なんてロマンチックなの。「平成理想主義」って出だしの超絶カッコいいリフと交響曲みたいにだんだん高揚していく壮大な前半部分に対してこのラスト数行はなんなんでしょうね。反則ですよ。まったく。
勉強オレ
ダブルギターの名曲。右から聴こえるギターと左から聴こえるギターの掛け合いがね。曲全体がそうなんだけどイントロからもう、はああ〜しあわせ〜となります。両ギターのリフがピタッと合わさるとき脳内に絶対なんか出てると思う。
未来の生命体
You Tuber大作戦で宮本さんがチラッと弾き語りしたイントロのリフが忘れられなくて。速攻でCD買いました。買ったらもう中毒状態。毎日毎日飽きずに再生して少なくとも100回は聴いたと思います。長さを感じさせないアウトロも大好きで延々と聴いていたい。2022年の野音では宮本さんがCD音源にはないギターリフを弾いていて。あまりのカッコよさにうっとりします。
情熱の揺れるまなざし
「情熱の揺れるまなざし」「真夜中のヒーロー」「It’s only lonely crazy days」はわたしの中では同じカテゴリに入るんですよね〜こういうミドルテンポでかっこいいリズム。イントロ。その中でも「情熱の揺れるまなざし」は歌詞もぶっ飛んでて大好きです。『good morning』のテンションって結構ツボなんですよね。
と呟いた後に「I don’t know たゆまずに」もそうだってことに気がつきました。このリズム、クセになりますよね。
ココロのままに
「ココロのままに」はnoteの別の記事に書いてたのをあらためて転載。
始まってすぐギターリフ好き!ってなりました。カッコいい〜 こういう感じの楽曲大好きです。歌詞も好き。ポップですね〜 曲入りや途中の囁くようなオーイエ〜イってところもいいですね。しゃがれ声での歌唱もグッときます。リズムもいいしイントロや間奏のバンド音もすごく聴き入っちゃいます。3:06 と短くてすぐ終わっちゃうけどもっと聴きたーいってなります。いやあ、これもアコースティックギターの弾き語り聴きたい!絶対カッコいいと思います。
テンション高く語ってますね〜『愛と夢』は熱く語る人が少ない印象なので敢えて全曲感想やった甲斐がありました。
真夏の星空は少しブルー
こちらも別記事を一部転載。
この声にやられました。世界観が歌声によって表現されていると思います。歌詞の内容と関係なく、とつとつと歌う声が置いてけぼりにされてしまったという印象を受けたんですよね。ずっと同じ場所にいて動けないでいる。今回改めて聴いてみると、この歌詞は現在形で書かれているけれど、現実とは別の、幻想的な世界という印象を受けます。外の現実世界で流れている時間とは別の自分の中にだけ流れているリアルな時間と空間、というような。口笛からの曲の入りも、別世界への切り替わりの装置であるかのようです。みぞおちがギューッと苦しくなる。
そう、この口笛に別世界へ連れていかれる気がします。遠い遠い世界。ちょっと武蔵野と似ている(心理的に)。幻想的。青の世界。美しい時間。この世界観を表すのに口笛がひとつの役目をになっていると思う。なくてはならない音。完璧。
東京の空
「東京の空」は2022年9月の野音のあの日あの時あの場所で聴いたイントロのギターが忘れられません。宮本さんのたたずまい。東京の空の下。鎮魂歌。のように聴こえました。故人を含め大地の失われた魂への鎮魂。続く武蔵野の演奏。土地の愛。スケールの大きい歌。
曙光
あーああああーああ、ってそのまま、まったくよー、に繋がってて。嘆息でもあり歌でもあり。感嘆詞と言葉と節回しとメロディとの境界が曖昧。それが重厚なギターを伴ってロックになっちゃうんだからもう唯一無二。このあたりが宮本節と言われる所以だと思う。
男は行く
ベベンベーン、ベーンベーン。琵琶とか三味線みたいに強弱で鳴らしてる感じ。濁点ですよね。濁点代表「運命」のジャジャジャジャーンくらいインパクトのあるイントロ。脳天ぶん殴られる。
以上です。
読んでいただきありがとうございました。