言葉のセンスと面白さ【エッセイ】

外は涼しいのに家は暑い。扇風機くらいは買っておいたほうがよかったなって毎年思っている。今からでも小さい扇風機買おうかしら…

『上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花』の最新話を読んでいて、言葉の選ぶセンスについてちょっと考えていた。

特に感じたのが「内省的に意識したことがない」「心地よい有機的な 音」というセリフの作り方。

これって、「意識したことがない」「心地よい音」で十分通じるはずなのにほんのちょっとの1単語を追加することで、表現が1歩進んでいるように感じる。

自分はこれが"正しい"表現であるとまで言う気は全然ないけど、表現のパターンとして単語1個追加することで、より鮮明になったり、表現の幅が広がったりするんだなと改めて感じる。

自分はこういうプラス1した表現については苦手であるため、嫉妬の感情も覚える。

言葉や文章ってこういう1つの単語の差し込みだけで色やセンスが出てきて本当に面白い。マンガであれば、吹き出しの形や中に入れる言葉のバランスで表現が変わりうる。

イラストだけでなく、言葉選びや吹き出し、文章の作り。以前と比べていろいろなところから"人"や"意図"を感じることができるようになったのは成長だろうか。

特に意図や人を感じやすい言葉、文章という美しい文化が自分は好きだな。

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