ヒルクライムバイクの死
サイクリストたちがよく分かっている通り、ロードバイクは大体エアロ、ヒルクライムとエンデユーロ三種類に分けている。
プロレース世界では、エンデユーロ系は既に死んでいる。
スペシャライズドのルーペがパリ・ルーペに出ないことが何年も続けていた。恐らく今後もそうなるでしょう。ヒルクライムバイクも同じ道に歩むことが一目瞭然。
レース場で見かけるヒルクライムバイクはまたあるのか。
lottoのOBERA ORCAはその一つ。VISMA lase a bikeのR5もヒルクライムバイクの代表作だ。恐らくそれ以外はないだろう。
一時期勝ちまぐったTCRは既にプロペルに代われ、CANYONのアルヂィメイトはチームに供給していますが、使われた場面はほとんどない。
そこに反論する方は分かります。ターマックやスーパーシックスはヒルクライムバイクだろう!と。
確かに細い。一見ヒルクライムバイクに見えるかもしれない。ただ「オールラウンダー」という名を付け、宣伝上口に出すのは「前世代より○○ワット削減」。
プロレースには制限重量はある。それは6.8kg。その重量を下回したバイクは参戦できない、と。
ディスク化により少し重量増えたが、近年の技術進歩を重ね、エアロバイクでも6.8kgの制限を到達することができました。
6.8kgを維持して如何にエアロできるか。もしくはエアロのまま6.8kgを如何に近づくのか。その二つの道を歩めば、同じく終点に出会うことになった。
それは現在のレースバイク。All in one、一つあればいい時代になった。
確か、プロレーサーが考えたものは「如何に速く走る」ことなので、その潮流が速くなれることを信じよう。
ただそれが我々アマチュアにとっては速く、楽に走れるバイクなのかと聞いたら、それがまだ別の話かもしれない。
エアロとは早ければ早いほど有利になるものなので、あるスピード出さないと体感できる差異がない。バイク重量がそれを反して、遅ければ遅いほど、価値を感じる。
軽い・エアロ性能が少ないバイクですと、ゆっくりでも楽に登れるし、下がりでも過剰なスピードが出ない。
そのようなバイクが段々、死んでゆくのは今進行時。
もちろんロードバイクがレース機材、スピード出すには尽くしてるものだが。もう少しアマチュアでも楽しめるバイク出てもいいのかな、と思う。