研究者がなぜYouTubeで情報発信をするか?
今回は研究者がYouTuberをやる意味みたいなのを話してみようかなと思ってたんです。
研究者がYouTuberをやる意味っていうのは、どこに軸足を置いて活動するのがいいのかっていうのを結構悩んでいます。心理学者って何してるか分からないし、研究者も何してるか分からないという感じです。
分かりやすい話で言うと、益田先生とか松崎先生とか、他のYouTuberの精神科の先生方ってお医者さんですよね。お医者さんが病気の話をするってすごく普通のことです。診察場面で行われていることをYouTubeの場に映すというようなことで、すごく分かりやすいんです。
心理カウンセラーが心の困り事の話をする、これも分かりやすいですよね。カウンセリング場面ではもうちょっと聞くことに徹しているところはあるかもしれないですけど、メンタルヘルスの話をしたりとか。心理士だと難しいかもしれないけど、カウンセラーだったら成り立つんです。
ばっちこいって、研究者が心理学の話をするのは、心理学者が心理学の話をするのは分かりますけど、そもそも心理学って何ができるのか、カウンセリング以外のことはよく分かられてないってところがあるんですよね。
心理ってこういうもんなんだって分かった後だと、こういう風に使えばいいから心理使えるじゃんってなるんですけど、その入り口に入ってくるまでに式が高い。僕たちが研究者として心理学を話すってなると、よく分からないんですよね。
研究者って医師みたいなもので、それぞれ内容が違うんですよね。精神科の先生だったら精神科の話をする、腎臓関係の話をする、と分かりやすいですけど、研究者が特定の心理学の話をするって意味分からないじゃないですか。だから、そこが見た時によく分からないんだろうなって思ったりするんですよね。
研究者が情報発信する意味っていうか、研究者としての立ち振る舞いで情報発信をするのがいいか、それとも心理学者としての立ち振る舞いで情報発信をするのがいいか。
心理学って不思議なものだと思われてるし、基本的に大学受験で心理学科に行こうとしている人でない限り、なかなか検索もしないという現状があります。だから、どうしたらいいものか迷ってます。
このことずっと考えてるんですけど、全然答えが出なくて。やれることが多すぎるという問題もあるんですよね。臨床心理学に限ったところだけで言ってもうつの話もできるし、心の健康の話もするし、ストレスの話もするし、ウェルビーイングの話もするし、依存症の話もするし、
心理学の話だけで言っても老年心理学の話もするし、発達心理学の話もするし、社会心理学の話もするし。何でも調べられるし、できちゃうんですよね、心理学者とか研究者って。
何を話せばいいのか迷っているところです。
研究者として情報発信をしているのは、やっぱりいい社会になってほしいからなんですよね。
研究ってマニアックなことを突き詰めてこの世の真理を理解するという側面もありますけど、それも結局回り回って役には立つんですよ。こんな昆虫の研究したって意味ないじゃんみたいに思うかもしれないですけど、それが解明されることで新しく病気の病態が理解できたり、この地球の環境問題のことがちょっと分かったりとか、そういうことにも繋がってくる。基本的にはその社会を良くしたいという思いなんですよね。
みんなそうじゃないかもしれないですけど、少なくとも僕はそう思ってて、そのためのソリューションをちょっとでも作るために、いろんな新しいことを知って、それが社会に役立つために研究をしているかなと思ってます。
でも、それを研究者の人たちはなかなか伝えるのが得意じゃない人が多いんですよね。
自分でした研究とか周囲の人たちがやってる研究とかをちょっとでも世の中に伝えて、それを元に困ってる人がちょっとでも減ったり、より良い社会が作れたりとか、そういうことができたらいいなと思ってます。
特に私はメンタルヘルス、特にうつ病で自殺する人の数を減らしたいと思ってるので、そういう風に役立ちたいと思ってます。
岩野さんは多分心理学の面白さをいろんな人に伝えて何かをやりたいと思ってるんじゃないかと思います。自分が知ってる良いものをもっと人に広めて普及したいという思いなんじゃないかなと思います。きっと心理学を自分で使って、自分がいい思いをしたからいろんな人にそれを伝えたいということだと思います。
そういう感じで情報発信をしてるんですけど、ずっと見てくれてる方は分かるんですけど、パッと見て流入してくれる方がなかなか見方が分からなくて難しい。
身近にあるものに置き換えて考えられないことって、なかなかその物事の見方が分からない。分かった瞬間に「ああ、こう見たらいいんだ」って分かると一気に面白いものになるんですけど、そこに導入するまでの工夫がまだまだできてないなと思います。
カメラのレンズを発明したら写真のような世の中の見え方になるように、心理学の見え方とかメンタルヘルスの見え方に新しい光を与えられるような情報発信ができたらいいなと思っております。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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