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【書き出すのが苦手…】どうやってじぶんの気持ちに気づく?
どうも、あおきです。医学部でコミュニケーション教育と心理学教育を行っている研究者兼心理カウンセラーです。
今日は、日記を書いたりマインドフルネスを実践するのが難しいと感じる人でも、自分の気持ちに気づくための別の方法についてお話しします。自分の感情と向き合うことは大切ですが、必ずしも文字にすることや、静かに座ることがすべての人に合うとは限りません。自分に合った方法を見つけることが何より重要です。
たとえば、体を動かすことは、気持ちに気づくためのシンプルで効果的な方法です。
軽いストレッチをするだけでも、自分の体の状態に意識が向き、「今日はちょっと疲れてるな」とか「なんとなく気分がいいな」といった心の変化を感じることができます。
特に、リズムに合わせて体を動かすダンスやウォーキングは、頭の中で考えすぎてしまう人にとって、自然と気持ちを整理するきっかけになることがあります。気がつくと、余計なことを考える時間が減り、今の自分の状態を素直に感じ取ることができます。
また、言葉にするのが苦手な場合は、絵や色を使って自分の気持ちを表現するのもひとつの手です。
絵を描くことに慣れていなくても、単純に「今日は青い気分だな」と思ったら青を塗る、「なんとなく落ち着いてるな」と思ったら緑を使う、そんな直感的な方法で十分です。言葉では整理しにくい感情も、色を選ぶことで可視化され、気持ちを整理する手助けになることがあります。
音楽もまた、心の状態を映し出すものの一つです。気分が落ち込んでいるときに、自然とゆったりした音楽を選んでいたり、エネルギーを高めたいときにアップテンポの曲を聴きたくなったりすることがあるかもしれません。
音楽は、言葉を介さずに心に働きかける力があり、自分の選んだ曲から「今の自分はこういう気分なんだな」と気づくことができる場合もあります。
そして、誰かと話すこともまた、自分の気持ちを知るための有効な方法です。必ずしも深い話をする必要はなく、何気ない会話の中で、ふと自分の考えがまとまったり、「そういえば最近、こんなふうに感じてたな」と思い出したりすることがあります。
人と話すことで、自分の気持ちに気づくことができるのは、対話の中で自分の言葉を発することで、内面が整理されるからです。
このように、気持ちに気づく方法は一つではありません。
日記を書くことやマインドフルネスが合わない場合でも、体を動かすこと、色を使うこと、音楽を聴くこと、誰かと話すことなど、さまざまな選択肢があります。
大事なのは「自分にとって心地よい方法を見つけること」。気持ちを整理することが目的なので、「正しいやり方」にこだわる必要はまったくありません。
もし、「これまで試してみたけど続かなかった」と感じることがあっても、それは「自分に合う方法をまだ見つけられていない」というだけのことです。
心に気づく方法は無限にあります。自分が楽しく取り組めるもの、無理なく続けられるものを探すことが大切です。
今回は、日記やマインドフルネス以外の方法で気持ちに気づくヒントについてお話ししました。あなたが自分に合った方法を見つけ、日常の中で自分の気持ちを大切にできるよう、心から応援しています。
それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!