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松本俊彦先生の話を聞いての感想

どうも、あおきです。医学部でコミュニケーション教育と心理学教育を行っている研究者兼心理カウンセラーです。先日行ったイベントについての雑感です。

精神科医の益田裕介が、天狼院カフェで精神科の人たちが語る場を作るという試みをしていて、それを聖地化したいと話されていました。

そこで精神科医の松本俊彦先生との対談をするということで、個人的にかなり貴重な機会だと思っていて、著名な先生が対談する場はとても興味深かいと思って現地に行ってきたわけです。

松本先生は国立精神・神経医療研究センターに所属し、日本の精神科の研究や政策を作る拠点で依存症部門の研究を統括されています。依存症や精神医学分野ではかなり著名な先生なので知っている人も多いのかなと思います。

なので松本先生とYouTube情報発信を牽引する益田先生の対談なんて夢のような話やなと思いました。

精神科のYouTube業界というものが、新たに展開していくような流れを感じました。松本先生の話の内容自体はこちらの本を読んでいただけるといいかなと思います。

ここからは雑感です。

松本先生の話を聞いていて、「仕上がっているな」と思いましたし、本当に、人としての考えが確立されていると感じました。

これからも松本先生なりに新しい考え方や価値観を取り入れていき、状況に応じて違う発言をされることもあるのだろうなと思いますが、すでに確立された思考を持っていることが話を聴いてよくわかります。

なんというか話に淀みがないんですよね。

例えば、松本先生が40代の頃には、すでにご自身の価値観がある程度完成されていたのではないかと思います。そのため、今では淀みなく自分の意見を伝えることができるのだろうと感じました。

もちろん、時代の流れに応じて修正や追加を加えることもあるでしょうが、
根本的な価値観がしっかりと定まっているため、誰が聞いてもすっと理解できる話し方をされているのだと思います。

これは、自己一致の一つの形なのではないかと考えました。つまり、自分が思っていることをしっかりと核として持ち、できることとできないことを明確に分けて、できないことも率直に伝える。

そして、一人一人と真摯に向き合う姿勢を持つことが、松本先生の素晴らしさなのだと改めて感じました。

私自身は、どんな話題でもすぐに断定的な発言をするのが難しいと感じることがあります。

さまざまな観点を考慮すると、どんな意見にも異なる立場があるのではないかと考えてしまいます。

それに対して、松本先生のように「スパッと言える感覚を持つこと」は非常に重要なのだろうと思いました。

しかし、私はおそらく今後もそうした断定的な話し方はしないのだろうとも感じました。私は、多くの人の意見を考慮しながら生きていくタイプなのだと思います。

この点について、もう少し自分の考えを明確に言語化できるようになりたいと感じましたね。自分がどのような視点で物事を見ているのかを、よりはっきりと伝えられるようになりたいです。

そうすれば、社会に向けてより効果的な発信ができるのではないかと思います。

30代で培ったものを、40代で多くの人に伝えていく。そんな流れの中で、自分の経験を社会に還元していけたら良いなと考えました。

自分の発信が誰かのプラスになるのなら、それを続けていきたいと思いました。

今回のイベントを通じて、さまざまな気づきがあり、とても面白い体験でした。自分の立ち位置や、これからどのような方向に進んでいくのかについても、考える機会になりました。

終わった後の感想では、ここまで深く言語化する時間が取れませんでしたが、今改めて整理してみることで、自分の考えが明確になりました。

さあて、自分はなにをしようかな?

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