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人生の時間の使い方のヒントは現在の生活の中に隠れている。
どうも、あおきです。医学部でコミュニケーション教育と心理学教育を行っている研究者兼心理カウンセラーです。
時間の使い方の話をちらっとしていたと思うんですけど、その人生の時間の使い方っていうのをどういう風に考えていくかです。
1つ参考になるのは、現在の暮らしです。
なんか抽象的に「ダラダラしちゃったな」とか、「ついついスマホいじっちゃったな」みたいなのもあると思うんですけど、具体的にどれぐらいの時間実際そういうことをしているのかっていうのが分からないと、現実味がないんですよね。
認知行動療法とかを使う時は、できる限り具体的な数字にしていくと、「ちょっとやってみようかな」っていう風になったりします。
現実的に数字として出してみたり、目に見える形にしていくと、頭の中でモヤモヤしていることも少し明らかになって、実際に見てみると、「やってみようかな」って気になることがあります。
だから、実際にどんな感じか確認していく作業が1つ必要かなと思います。
どうするかっていうと、活動記録を取っていきますね。活動記録はフォーマットはいろいろあるんですけど、1日の中で実際に何をしているかを1時間おきに書いていく方法です。
例えば、8時から9時の間に目覚めて、朝ご飯を食べましたと。その後、移動して職場に行って、職場で最初にメール作業して…みたいなことをつらつらと書いていき、最終的に寝る時までの行動を記録していきます。
できれば、その行動に伴ってポジティブな気持ちになったかどうかを、0から100点で評価します。0は全くポジティブじゃなかった、100点はとってもポジティブな気持ちになった、というように書き出していくと、皆さんにとって良かった行動とか、気持ちが良くなる行動が分かってきます。
こういう風に、1日2日でもいいんですけど、できれば1週間とか2週間くらい書いてもらって、それで後々振り返っていくわけですね。
例えば、ポジティブな気持ちが出てくるような行動は、続けた方がいいかもしれませんし、楽なんだけれども続けると飽きてきたな、とか軽くなってくるなっていう行動は、少し控えるようにした方がいい、ということも分かってきます。
そういう風に実際に見てみると、「意外と悪い生活してないな」と気づく場合もあるし、「いや、ちょっと手入れした方がいいな、無駄な時間を使っちゃってるな」って気づくこともあると思います。
そういう無駄な時間は少し整理して、違うことに当てていくっていうのも1つの方法かなと思います。
まずは現状を見直してみて、どういう風に時間を使っていくのが良さそうか、今の時間の使い方はどうなんだろうか、というところを見定めていくことが1ついいんじゃないかなと思います。
新しく何かを始めようとする前に、まず現状どうなっているか、変える必要があるのかどうなのか、本当にこれでいいのか、ということを現状と照らし合わせて考えてみるのがいいと思います。
それで「ちょっと変えようかな」と思ったとしたら、具体的なことに基づいて「ここを変えた方がいいな」と思えるわけなので、変えるモチベーションも出やすくなると思います。
なので、記録表のフォーマットは私のノートか何かに貼ってあるかと思いますし、どんな書き方でも大丈夫ですので、ぜひ書いてみてもらえるといいかなと思います。
面倒くさくて途中で書くのをやめちゃったってなっても別にそれはそれでいいんです。1日「めんどくさいな」と思ってやめたら、次の日にまた書いてみるとか、できる範囲でやってみてください。
私もですね、こういう記録を書くのが本当に面倒くさくて、書き渋りを結構起こすんですよね。先延ばししちゃうんですけど、やっぱり自分の今後のことを考えて、「そろそろ動き出さなきゃな」って思った時には、少し気合を入れてやってみてもいいのかなと思います。
うつ病の治療や、ほかの病気の治療で行動活性化法っていうのの1つとして、最初に実施するのがこの活動記録を作成して現状を把握するということですね。
自分の中にあるものから自分の時間の使い方が見えてくるということがあるので、いきなり今とは全然違う生活にするっていうのは無理ですから、どこから変えられるかというきっかけ探しとしても、活動記録をつけるのがいいと思います。
書くのが面倒くさかったら、3時間に1回とか、夜にまとめて書くとかでも全然大丈夫です。とにかく、できる限り書いてくださいね、という感じでお勧めしています。
まずはそういう風に書いてみて、自分の現状を把握してみてください。
そんな感じでした。それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!