自粛明けは酒に酔いやすくなっています。
コロナ状況下で、飲酒量が増えているといわれています。ストレスでついお酒を飲んでしまう、家でやることがなくて飲んでしまう、などいろいろな理由で飲酒量が増えています。
さて、飲み会に行けなくて家でお酒を飲んでいたと思いますが、最近、緊急事態宣言やまん延等防止策が解除になり、外でお酒を飲める時間が少しずつ戻ってきています。
また、外でお酒が飲める時間ができるのはうれしいことですし、楽しみですよね。しかし、残念なお知らせがあります。みなさん、「酔っぱらい過ぎるこころとからだに」なっています。なぜかというと…
「状況依存学習」という作用が働きます。人間の体は、場所と作用が結びついています。お酒って薬理作用がありますので、同じ量を飲んでいても酔っぱらわなくなってきます。この「同じ量を飲んでいても酔っぱらわない」ことと、自粛期間中に家でお酒を飲んでいるという状態、すなわち、「家という場所」が結びつきます。
「家=酔わない」が結びつくので、酔っぱらわないなあと思って、家での飲酒量がどんどん増えていきます。
家でいっぱいお酒を飲んでも酔いにくいというからだにここで、自粛が明けての外での飲み会のフェーズになります。どうなるでしょうか???
「家=酔わない」は結びついていますが、「外=酔わない」の結びつきはありません。しかし、「お酒は家と同じくらい飲んでも大丈夫だろう」と考えますので、家と同じくらい外でもお酒を飲みます。
ここで「外=酔わない」の結びつきはないので、飲酒量に比例してめちゃくちゃ酔っぱらいます。お酒って飲めば飲むほど酔うので当たり前ですよね。
少なくとも自粛明けの期間の最初のうちは十分注意しましょう。まず体内のアルコール度数を下げるために次のお酒を頼む前に「水を飲む」ようにしましょう。
もう1つ、「お店にいる時間を短く」しましょう。感染症予防対策の意味もありますが、セルフ時短をして、酔い過ぎる前に早めに買えるようにしましょう。
ということで良いお酒の飲み方をして、楽しい時間を過ごせるといいですね♪
こちらもご参照くださいませ。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。
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