ファシリテーターの「使い放題」やってます!
みなさん、こんにちは。ファシリテーターのマーキーです。昨日は軽井沢風越学園のスタッフミーティングをお手伝いさせていただきました。この学校は、2020年の4月にスタートしたばかりの新しい学校で、いろんな模索を続けている段階。スタッフ同士やこどもたちで話し合う場面もたくさんあります。
そこで、「マーキー放題」という、ファシリテーターのサブスクリプション契約を結ぶことになりました。そう、スタッフや学校の子どもたちが「ファシリテーターーのマーキーを使いたい!」と思ったときに、いつでも使える便利なサービスです(笑)。
もともと、このサービスはコロナで1回目の非常事態宣言が出たおりに、IT企業のモノサスさんといっしょに考えたもの。まだまだリモート勤務やオンライン会議がはじまったばかりの頃。社員同士のコミュニケーションの質をあげたい、という話になり3ヶ月ほど活用いただきました。その時の様子はこちら。
いやぁ、このときの経験は本当に大きかったです。まだまだオンライン会議のファシリテーション経験が少なかったので、がんがん数をこなせたのが、なによりの収穫でした。また「使い放題」となってるので社員さんから気軽に「こんなミーティングで使っていいですか?」「こんなことも相談できますか?」など声をかけてもらえたのもうれしかった。なにより3ヶ月かけてモノサスの社員さんと伴走できたので、ひとりひとりの味わいや魅力をたっぷり感じることができました。モノサスさんとのおつきあいは、今も僕にとっては、とっても大切です。場面場面で、大切な会議の進行をお任せ頂いていて、ありがたい限りです(もっと上手にやれるように頑張ります!)。
で、その経験を経て、軽井沢の風越学園さんとも同様のサービス提携をしました。題して「マーキー放題」。主にオンラインで、使いたいときに、いつでもファシリテーターを使えます。で、ちょうど、昨日、スタッフミーティングに使っていただいたわけです。
風越学園では、今、「学びの地図」がどうあるべきか?を話し合っているようです。昨日の会議は「学びの地図」は、誰が誰と何のために使うものか?を合意する」というテーマでした。集まったスタッフが日常業務を終えて着席すると、ファシリテーターだけオンラインという新しい構図のはじまりです。
ああ、皆にまじって、パソコンの画面のなかに僕がいます。それぞれの表情が見えるようにカメラがわりに何台かパソコンを置いてもらって、集音マイクを真ん中に設置。こういうセッティングは、オンラインとリアルのハイブリッド会議が増えてくるなか、いろいろコツがありそうですね。冒頭、音声のハウリングなどをとるのに数分かかりましたが、皆、手慣れたものです。
お引き受けした会議の時間は60分一本勝負。さぁ、どこまでいけるかな、とまずはじめに行ったのが鐘の音を聞くことです。最近Zoomのバージョンアップで「コンピューターの音声だけを共有する」というのができるようになったので、その機能を使って仏壇の鈴の音を皆で聞いて、心を落ち着けます。りーん。
続いて「学びの地図○○だったら、いいな」というテーマで一人ひとこと書いてもらって、イメージを共有しました。この手法は僕がファシリテーションを学びはじめたころに教わったWish Poemという方法で、参加する全員のイメージや願いを共有するために役立ちます。
すると、「学びの地図」が「わかりやすいものだったらいいな」とか「使っているとき、わぁー、いいねぇーって声があがるものだといいな」とか「たくさんつかわれるといいな」とか「子どもが大切にしているものだったらいいな」といったイメージが出てきました。それぞれのイメージを見て、「こういうイメージは合意できそうかい?」と伺うと、皆、うなづきます。まずは、ここを抑えることができただけでも、今日は充分な収穫です。書いてもらったものを皆に見える場所に貼って、さらに議論を深めます。
合意を積み重ねてゆく会議をするときのポイントは「合意できる点をみつけたら、声にしてみよう」です。参加するメンバーから「わかる」「そこは私もそうだ」「合意できるよ」といった声がではじめると、少しずつ前に進みます。最近、僕は、その時開催する会議の主旨に応じて、参加者が気をつけるとよくなるポイントを1つだけお伝えするようにしています。今回の場合はこれでしたね。
で、だんだん議論が進んでいって「では、学びの地図は、誰と誰が何のために使うものかな?」というテーマなので「誰」と「何のために使う?」にあてはまる点をふせんに書いてゆこう!となりました。僕はオンラインで、皆はリアル。ということは、皆にはリアルなふせんは見えるけど、僕にはあんまり見えないんですね。でも、実はそこは、そんなに問題なくって(出たな!?無責任ファシリテーター!)、その場に座っている皆が、意見交換をする素材が出ればOK。皆で声をだしながら、どんな人にこの「学びの地図」をつかってほしいイメージなのか、それは「何のためか?」を意見交換しました。
時間が60分と限られているので、ラスト7-8分のところで「では、ここまでの議論を経て「私の言葉でまとめると」タイムに突入。いろいろな意見をぶつけ合ったあとで、一度、人に戻して、自分なりの言葉でまとめて発表してもらいました。すると出てくる、出てくる、玉のような言葉たち。「あぁ、それはわかる」「なるほど、そのためだな」という合意できそうなポイントがいくつか見えてきたところで、、、、はーい、時間終了。あえなくファシリテーターは退室して、さようなら!という時間でした。
実はこのあと、何人かのスタッフで残って意見交換を深め「これだ!」というところまでたどりついたようで、夜遅くに「山越えました!」というご連絡がありました。いやぁ、うれしいなぁ。
こういうシーンはよくあって、外部のファシリテーターの仕事って、議論のエンジンをかけること。「皆が議論できそうな状態」までつくれたら、あとは離脱しても大丈夫だったりもします。そもそも僕がちゃらんぽらんなだけかもしれないけど(汗)。うん、もっとちゃんとしたファシリテーターさんは、きれいな結論まで出してくれるかもしれません。
いやぁ、しかし、ファシリテーターだけ遠隔で、あと全員リアルって初体験だったけど、けっこう面白かったなぁ。僕をファシリテーターとして信頼して、いっしょに踊ってくださった風越学園のスタッフに感謝です。ありがとう。こんな小さい画面からでも、皆といっしょにいることができた気がしましたよ。また、コロナおさまったら軽井沢行くからね。
というわけで、今日は、軽井沢風越学園のスタッフのみなさんとのオンライン会議の様子をお伝えしました。「マーキー放題」また、ご利用くださいね!
大企業に「顧問弁護士」がいるように、皆様の関わる組織にも「おかかえファシリテーター」がいるのは、いいかもしれません。ご用命ありましたら、いつでもご連絡下さい。今年度はもうパンパンで、いっぱいなのですが、来年度はいくつか契約できそうです。
ちなみに、最近始めた「会議が上手になるラジオ」では、ファシリテーターの使い放題のメリットを3つ、ご紹介しています。あわせて聞いてくださると、うれしいです。ではでは、みなさま、よい一日を!
なんか、昨日からAppleのポッドキャストでも聞けるようになりました。うれしー。