私と誰かと、その間と
突然鳴り響くサイレンに
もうやめてくれと耳を塞ぐ
それでも赤く点滅するランプの間隙が
どうしようもなく焦らせる
ある程度の余裕を持って
もっと誰かを受け止められる視界の広さで
この世界を闊歩、しかしゆるやかに確実に
歩くことが出来ればそれは素晴らしい
優しくありたいと願う時
自分には優しくなれていないので
誰かに寛容であるということは
自分に不寛容であるということ
自分に寛容であるならば
誰かにはきっと不寛容
人身事故の影響で
電車の到着が遅れております
あ、私の指先は
思ったよりもぎざぎざしているのですね
それならばあの人たちの指先も
きっとぎざぎざしているのでしょう