ふつうととくべつの境界で。(Kindle本)
こんにちは。
今日は、Amazonで販売しているわたしの本の宣伝をさせて頂きます。
『ふつうととくべつの境界で。』
うつ病、パーソナリティ障害をもつわたしの8年間の闘病日記をまとめた本です。
わたしは精神保健福祉士として精神科病院で働いていました。働き始めて2年目の秋頃から体調不良に陥り、うつ病と診断されました。過度のストレス状態だと言われました。仕事を休職することになったわたしは、記録を残しておきたくて、日記をつけることにしたのです。それをまとめたのがこの本になります。
まずは、子どもの頃から発病までのことを書きました。わたしの両親は、わたしが小学生のときに離婚していて、わたしは母親に引き取られました。親の離婚のせいで病気に、特にパーソナリティ障害になったとは1ミリも思っていませんし、そう思われるのはいちばん嫌なのですが、親子関係のうまくいかない感じはなんとなくいまもあって、わたしの乗り越えないといけない課題のひとつだと言われています。本の中では家族との関係についても詳細に記録しています。
うつ病日記と題したパートでは、精神科に入退院を繰り返しながら生活する毎日を綴りました。精神科には計7回の入院歴があります。入院生活のこと、その中での医師をはじめ、看護師や精神保健福祉士など様々な支援者とのやりとり、自身の取り組みや葛藤などを記しています。
入院していない期間については、地域の社会資源を利用してみる話や、ひきこもり生活の苦しさ、はじめてのひとり暮らしの話、バイトのことなどを書いています。精神疾患当事者の生活を知っていただけるかと思います。
わたしがこの日記を書き、本にした理由は、先ほども書いたように、病気になってからの記録を形にして残しておきたかったからです。
誰のため?と言われれば、じぶんのためだと思います。苦しかった日々、考えたこと、それ以上に、多くの方にかけてもらった言葉、してもらったことを忘れたくなくて書きました。結果、じぶんを振り返るツールにもなりました。
でも、これを誰かに共有することができたら?と考えるようになりました。じぶんの中だけでよければ、日記帳のままでよかったのです。本にまでする必要はなかったはずです。この本を、同じように闘病しているひとが読んでくれたら、当事者を支える家族の方が読んでくれたら、当事者を支援しているひとが読んでくれたら、これから支援者になろうとするひとが読んでくれたら、身近に当事者がいるひとが、メンタルヘルスや精神科に興味のあるひとが読んでくれたら、なにか感じてもらえるものがあるのではないかと思ったのです。じぶんの経験を語ることで、誰かの何かにすこしでも触れることができたらいいのになと思うようになりました。そこで、日記帳から、本にして、販売することにしたのです。
精神疾患(わたしは主にうつ病とパーソナリティ障害ですが)を抱える者の生活を知ってもらいたい、精神科治療について知ってもらいたい、そんな気持ちを込めて、じぶんの経験を言葉にしました。
思い出すのが苦しい場面もたくさんありますし、理解していただけないところもあるかもしれません。でも、伝えたい!その一心で書きました。
わたしのことを知ってほしいです。こうやって生きてきた人間が存在することを。そして、そんなわたしを通して、何かを考え、何かを感じていただけるきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。
いまのわたしは、この本の最後に書いている仕事も辞めてしまっていて、1年間引きこもったあと、新しいバイトをはじめて3ヶ月が経ったところです。いまも病状には波があって、社会にうまく適応できなくて、仕事に行くのがつらいこともあるし、じぶんを傷つける行為をしてしまうこともあるし、なかなか安定した生活を送るのは難しいのですが、なんとか生きています。
わたしは、ひとよりも、生きている意味とか意義とかそういうものを考えてしまう癖があって、それで苦しくなることが多々あります。主治医に言われました。理由は生きやすくするための後付けであって、ただ産まれてきたからただ生きてる、それだけでいいんだよと。答えを見つけられないわたしはすこし救われた気持ちになりました。ただ生きてる、それでいいんだと思わせてもらいました。
わたしは病気になったけれど、出会うひとにはとても恵まれています。そのひとたちのあたたかい言葉もたくさん書いたつもりです。ぜひその言葉にみなさんにも触れてほしいです。まわりのひとには感謝しかありません。
本の話からすこしずれてしまいましたが、この記事を読んでほんのすこしでも興味を持ってくださった方がいたら、ぜひ読んでいただきたく思います。Kindleでは500円、KindleUnlimitedでは無料で読むことができます。スマホでも読めます。あと、試し読みをする機能があるので、まずは試し読みだけでもしてみてもらえるとうれしいです。
散々、精神疾患当事者がどうのこうの書いてきましたが、そんなのは関係なく、ひとりの日記本、ちょっと長めのエッセイとしても読んでいただけると思います。
ひとりでも多くの方に届きますように。どうぞよろしくお願いします。
質問、ご意見など、何かありましたら、コメントでもTwitterでもお知らせいただければ幸いです。ご感想もお待ちしております。
また、これからのnoteでどんなことを書いてほしいかなどのご意見もいただきたいです。
長くなってしまい、ごめんなさい。
ぜひわたしの日記本をよろしくお願いします。
またnoteも更新します。ここまで読んでくださりありがとうございます。
またね。