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繁殖.2 苦労を笑えれば。

こんにちは。

昨日は少しだけ好きなものを紹介しつつ、ほとんど書いてないようなものだ。好きなものなど沢山あるのだが、目の前の当たりに食いついていた為意識が散漫であった。仕方ない。人間だもの。

今日は仕事について書いてみようかなと思う。フリースタイルは難しいものだ。輪郭だけ紹介したらまたテーマでも探そうと思う。

さて、仕事だ。だいたいこんな昼間から記事を書けていることが、転々としてきた仕事の中では珍しい。現在の職業は汲み取り。バキュームカーに乗って、し尿の収集運搬をしている。

基本的には民家や公園。工事関係の仮設トイレがメインだ。簡易水洗のような水が流れるトイレのお宅もあれば、昔ながらのボットンと言われるお宅もある。この仕事についてから、人々の暮らしの多様性と人間の本質に向き合う時間が増えた。

し尿を回収しながら記事を書き、運転中は大好きな音楽を聞きながら自問自答を繰り返す日々だが、まぁ俺にとっては天職かなと言う気がしている。わりと楽しいのだ。

好きなときにタバコも吸えるし音楽も側にある。運転は嫌いじゃないし、別荘地も多いため晴れた日は山に登れば心地よい。

もちろん良いことばかりではないし、始めた頃は寝る間もなくてしょっちゅう吐いていた。1日14時間労働を週6、会計と事務は帰ってから。手取りは17万。それでも鳴り止まない催促の電話。仕事を日曜日に回したくても土日はし尿の処理場が休みなので、強制的に仕事も休みなのだ。

ようやく自分のペースを見つけたが、未だに夏はバイトを探したり、少し手伝って貰ったりしながら駆けずり回っている。今年はまだ人手が見つかっていないので不安だ。とても。

他にもスズメバチを筆頭とする攻撃的な蜂達から6年連続で針をぶっ刺されたり、温暖化の影響かここ数年は冬の山道がアイスバーンになるため、一年に数回は死に目にあう。お客さんとも何度も喧嘩したし、もう人が嫌いになりそうだった。

それでも仕事が好きだと言えるのは、お客さん達とぶつかりながらも築いてきた良い関係。音楽とタバコとこうして記事を書いたりできるからだろう。

10種類程の職種を経験したが、どんな仕事も同じくらい大変だった。音楽が聴けるのはでかい。

仕事で悩んでいる人達が沢山いる。となりの芝はいつだって青い。

人と比べるのではなく、自分と仕事の関係をバランスよくしていくことに時間をさいたほうがいいのだ。人と比べられるうちはまだ時間に余裕があるのだ。極限状態では目の前のことをこなすだけで精一杯で、他のことなど考えられん。

極限をどう楽しむかが唯一の鍵だ。

生きていくのはただただ大変だが、見えない場所で皆苦労して、涙して、吐いているのだ。

どうせならそれを笑い話にするくらいがいい。

明日も頑張ろうぜ。



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