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付着13.  抜群のスタイル

今回は「す」だ。

今日はもう、すぐにでもテーマを書こうと思う。「スタイル」である。

一言でスタイルと言っても、この言葉には様々な意味が存在する。体型(プロポーションって言うのか?)服装、日々の生活習慣や言葉遣い。文章の書き方から書式まで。全部がスタイルだ。

抜群のスタイル!スタイリッシュ!そんな風に評価される自分を磨きたいと思ったこともあるのだが、一体抜群のスタイルorスタイリッシュとはいかほどのものであろうか。

プロポーションで考えると、女性から見た視点と男性から見た視線&好みでだいぶ個人差が生じるし、服装なんか自己表現なので基本的には自由だ。日々の生活習慣や言葉遣いは置かれた立場や仕事で変化するだろうし、文章の書き方や書式だって「読みやすさ」は必要だが、決まってるわけではない。

こんなことを書くとスタイルの話、終着駅乙。となってしまうが、せっかく文章を書く場所なので最後に触れた文字のスタイルについて少し掘ってみたい。

何年も前から流行りだした「自己啓発本」今ではどれに手をつけたらいいのか、あっちで良かったものがこっちではけしからん。みたいなことになっていて、一周回って結局よくわからないものになってきた気がする。これはもう世界の縮図だ。

マリファナ??オーケー!!!!!イェーイ!という国もあれば犯罪になる国もあり、ボディーランゲージですら、楽しく伝えたつもりがいきなりガチギレされたあげく半殺し的なことになりかねない一貫性のない世界だ。恐怖でしかない。

そんな世界だからこそ、独自のスタイルで書かれている作品も多く、文字の大きさや縦書きと横書きがページによって変わるものも存在する。ヒップホップのフリースタイルの方がまだルールに乗ってると思う程だ。

別に悪いとは思わないし楽しく読めるものがほとんどだが、気になることがないわけじゃない。特に読者に対してだ。

誇張された文章で書かれているものは、筆者にとって凄く大切な部分であるのは間違いない。が、それをそのフォントのまま吸収してしまい、かわいらしい魔神ブーだったはずが起きたら「顔、完全にピッコロさんやがな!!!!!」みたいなことがおきている。

自己啓発のつもりが作者色に染まりすぎているのだ。あくまでも自己を高めるものであり、誰かに染まることが目的ではない。間違いが止まらなければバブルス君を界王様と勘違いしてゴリラの動きを真似する悟空(これが修行か?確かにこの動きはきちぃなぁ!!!!!ウッホウッホ!!!!!)的なことになってしまう。

「小説」というジャンルで考えると、逆にもう少し遊べるのかなぁ……とも思うことが無いわけではないが、このままのスタイルでいて欲しい。想像するのが楽しみってのもあるが、やりすぎると漫画の延長になってしまうからだ。

雑に言えば。「うわぁぁぁ!!!!!」と叫んだ。という一文を読み、前後の流れからこの声の大きさを想像していくのも楽しみなのである。人によってこの大きさは変わるだろう。これがフォントや文字の大きさで伝えられるのがきっと漫画の良さだ。

書き出していくうちにイメージが構築されて来たが、小説とはドレスコードのあるレストランみたいなものなのだろう。ある程度決まったルールの中で、ワンポイントの小物遊びや髪型、サイズ感。できる範囲で自分なりのスタイルを表現するのだ。

これだ。w

スタイリッシュとはこういうことではなかろうか。皆が小さな個性で格好よさを追及している中に、「普段から自分はこのスタイルですんで。」といって雪駄に甚平みたいなやつが入っていってもスタイリッシュではないだろう。(そんな人間はむしろ嫌いではないが。)

個性的ではありたいと思うが、「その場所にあった」最大限の個性で勝負することが、抜群のスタイル、センスと呼ばれるのではないだろうか。

小さな遊び心と、小さな品性を持って生きていきたいと思う。そんなスタイルで居れたらきっと心地よいのだろう。

早起きしたので下書きをするつもりが、書ききってしまった。

こんな朝からはおかしいが。

明日もスタイリッシュで素敵な1日を。

追伸。

抜群のスタイルって、会心の一撃みたいで格好いい響きだよね。w

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