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プラモデル雑感 オフシーズンにやりたいこと

今年のプラモデル製作は、コンテストも展示会も参加を終え、いわばオフシーズンになりました。
もとより好きなものを好きなように作ってきただけですが、締め切りが迫ることなく、模型を作れる状態となりホッとしています。年末までマイペースに模型を作ってきたい。

最近思うのは、上手いかどうかという尺度以外の感覚を養いたい、ということです。

プラモデル界隈で使われる「上手い」という言葉には、「丁寧」とか「緻密」といった、技術的な面が多分に含まれていると思います。
しかし、上手いかどうかはわからないけれど――例えば工作や塗りが甘い――、自分なりの仕上げ、作風を確立している人の作品は、味があり、上手いかどうかでは計れないよさがあり、また尊敬します。

日本に限ったことかわかりませんが、「上手い」というと、やはりどこまでも細かく、抜かりなく、ミスがない、といった精密志向に陥りがちです。これは、模型、プラモデルが本物そっくりなリアルさ、再現度を目指しているから道理だと思います。
あるいは、プラモデルは、一からの創作物ではなく、どこまでもメーカーによる既製品であるから、皆が同じ一様な素材から作ることから、目指される志向でもあるでしょう。それが故に、コンテストが存在するのも自然な気がします。

それを認めた上で、上手い以外の尺度をもって、楽しめないか、と最近は思うわけです。それは上手さを突き詰めていく中でも生まれるものだという点は、話しが複雑になるので、またどこかで。

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