【キャリア×映画】〜サビカスのキャリアストーリーインタビュー〜日曜洋画劇場の淀川長治さん
映画感想ではないのだけれど、私の中で映画といえば淀川さんを思い出す。
これから放送する映画がどんなに面白いか、淀川さんが熱っぽく語り、最後は見どころの感想と「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」で終わる。
淀川さんの紹介を聞いてワクワクして、映画の世界に浸り、感想を聞いてゆっくり現実に戻る。そんな感じ。
今振り返ると、ものすごく映画が好きな人だという熱意を子どもながらに感じて、その熱意や情熱に触れて心地よさを感じていたのかもしれないなと、思う。
淀川さんの本を手に取ってみた。頭の中で、あの調子の声が再現される。
60になっても、70になっても、新しいことやりたいことを何でも始めたら良い、と淀川さんは書いていた。
魅力的な歳の取り方。
そしてプロティアン的な姿勢。
なんで急にこんなことを書いたのかというと、
マーク・L・サビカスのキャリア理論講座の事前課題で
「幼い頃に憧れた人物」を書き出してみるというものがあって、
ふと淀川さんを思い出したから。
映画観て感想言って、それが仕事になるのって羨ましいなぁと思ったこともあったな、なんて。
サビカスのキャリアストーリーインタビューというカウンセリング手法は
「尊敬する人は誰?」「好きな雑誌やテレビは何?」「好きな物語は?」
そんな幾つかの質問をすることで「自分らしいキャリア」とは何かについて自分の理解を深めていくものだ。
淀川さんは「『どんな映画が好きですか』と聞くと人柄がみえてくる」
と書いていて、サビカスの質問にも共通するところがあるなと。
淀川さんへの思いを「尊敬」というのかどうかわからないけれども
「映画を見る」ことが楽しいと思うきっかけを作ってくれたのが
淀川さんであり
こうして歳をとってから、氏の著作を読んで改めて「生き方」「死に方」を考えさせられたよ、というお話。
映画好きな人は淀川さんもきっと好きなんじゃないかしら。
「忘れられたら寂しい」とも淀川さんは言ってた。忘れていない人がここにいますよ。
とっ散らかって、とっ散らかったまま、これでおしまい。