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俳句について

 俳句というものは意味が分かれば興味深いものである。私の場合馬鹿であるから、俳句なんてものは独自に意味を理解することは不可能である。やはりかならず解説というものが必要であった。もっとも、解説があったとしても理解出来ぬ方がなおさら多いのであるが。
だからなおさら、俳人を尊敬する。
 
  
 私の場合、いざ筆をとってみると、やたら頬杖をついて、はあと溜息をついて、スマホをとってなにか調べて、あらかじめ線路をつくってからまた筆をとって、あら、もう完成?と不思議に思いながら、その線路式トロッコ俳句を珍しそうにみながら、なんだ案外ちんけなものじゃないかと俳句を根底から馬鹿にし始め、またまたそれも凝視し始め、名俳人の俳句を解説と照らし合わせ、数十分経ってやっと吟味し終わって、やはり俳句は素晴らしいと感動して、机に飛び込み、筆をとってはまたそのスパイラルで、やはり無理だといずれにせよ、やがてはそうなってしまうのだ。

だから俳人を尊敬し、その珠玉の俳句を私は愛す。

17文字で伝える全ては全て受け止めることなど出来やしないが、例えば5文字程度の理解でも、私達はそれで大方満足してしまう。

やはり俳句は、私にとって凄絶なものである。

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