のんびり過ごした一日

ホルモンの関係で月に一度、微熱がでる。
疲れとだるさで、久しぶりに丸一日横になって過ごした。
夫は、出張で早朝から不在なので、娘と一日家でダラダラする。娘は最近好きなドラえもんの映画を観て過ごしていた。

私は、楽しみにしていた、みつはしちかこさんの新刊、「こんにちは！ひとり暮らし」を読んだ。亡くなった家族や友人のことを思い出しながら楽しむ83歳のひとり暮らしについて、いつも通りの筆致で描かれている。

ほとんどが読んだことがあるような話だけれど、ここにしかない、温かな、ささやかでひっそりとした、風に吹かれる道端の草花のようなみずみずしく爽やかな時間が流れるのが好き。

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時間が余るので、珍しくyoutubeや音楽も聴いた。
この間ワークショップに参加した中野民夫さんの歌を聴く。CDも買った「Follow Your Bliss！気になることについていこう」がやっぱりいい。
大学教授だった中野さんだけれど、57歳からオリジナルソングを作り始めたというのも素敵。

「Follow Your Bliss！」は神話学者のジョゼフキャンベルの言葉で、直訳だと「自分の至福を追求しなさい」。

「自分の至福についていこう」という意訳や、「生命（いのち）のときめきに素直になる」という訳も紹介されていた。
「自分の至福についていこう」が好きだな。

高校の同級生で、歌がとっても上手で、地方で就職、結婚して、その土地の歌姫として活躍している子の歌もyoutubeで久しぶりに聴いた。
彼女の自作曲が何度聴いてもとってもいい。
高校時代から、彼女と、彼女の歌う曲が大好きだった。どうしてるかなぁ。

音楽、特に歌は、その人の存在と密接に繋がっている感じがして楽しい。

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夕方急にピンポーンとチャイムが鳴り、配達かと思ってモニターを見たら、同じマンションの娘の同級生の男の子だった。

一日中ダラダラしていたので娘はまだパジャマで、慌てて着替えて出ると、娘のお誕生日プレゼントを持ってきてくれた。

学校ではだいぶやんちゃないたずらっ子で、すぐ後ろからくすぐってきたりちょっかいを出してくる彼が、少し緊張した面持ちで、手作りのピカピカ光る折り紙でできた袋を開けてくれると、娘が好きなキャラクターのお菓子とお花の絵が描いてあるかわいい手紙が入っていた。
ありがとうと伝えるとダッシュで帰っていった。

娘もお返しにお菓子とアクアビーズの工作を彼の家に持って行き、なんだかほっこりした。

彼のお母さんとやりとりしていたら、私が体調が悪いのを知って、夕飯のおすそ分けまでくれた。煮浸しやカボチャなど、野菜が大好きなので美味しくてありがたすぎた。人が作ってくれるご飯ってほんとに最高だ。

いつもだったら反省したり凹みがちなダラダラする一日も、悪いことだけじゃないなぁと思えた日だった。