よくわかんないんだけど、深く共感した記事。
1497文字・15min
よくわかんんだいんだけど、深夜にネットサーフィンして、下記の記事にぶつかった。
下記の記事、ある映画監督の言葉。痛く同感だ。自分で見たことのない小説(舞台)を創りたい。僕もいつも思う。でもそんなことしたら不安で堪らない。
SUNDOWN
ミッシェル・フランコ監督作品
主演:ティム・ロス、シャルロット・ゲインズブール
1時間27分
フランスで上映中
2022/08/2419:07
「私が最も忌み嫌うのは、現在配信でよく見かけるような、もう既にある映画と似たような映画をまた作ること。月並みな型にはまった映画を作るというのは、全く同じ映画製作の手順をそのまま一通り繰り返すようなものではないのでしょうか?それに何の意味があるのかな、、、そんな事をするぐらいなら、映画を作らない方がいいし、そんなモノを作るのにお金を使ってくれるなと、そして人の時間を無駄にするなと思うよ」
この映画は登場人物同士の関係性や、どういった性格なのか?という説明が他の映画に比べ徹底的に排除されている。最後にパズルがパチっとハマる仕掛けになっている。
「多くの映画は間違った方法で作られているように思います。そして多くの脚本は書かれた時点では興味深いものが多いはずだが、プロデューサーやその他のお金を出す人間の手により、現場仕事に落とし込む段階で、本来のエッセンスが残ってない、つまらない映画作品になってしまうことが多い、誰しも安牌をとりたがるからね。映画作品は監督達にもっとも近くにあるべきで、監督達の好む形で残るものでなくてはならないと思っているよ。」とも述べています」
この発言、シン・ゴジラに取り掛かっている時の庵野さんの話が頭をよぎりました。(庵野さんの初期プロットに東宝、プロデューサー側が各所からの要望を足して脚本(ゼロ稿)が作られた結果、監督の本来のアイディアから大きく外れた恋愛要素や人間ドラマが加わった脚本が出来上がってきており、「この方向性で進めるのなら僕である必要がないので降板する」と言い放ち、元のプロットを貫いたという話)
冒頭のあらすじ
超リッチなイギリス人家族-ニール(ティム・ロス)と妹アリス(シャルロット・ゲインズブール)とその子供2人-がアカプルコの超高級ホテルで休暇を過ごしている。
プールサイドでカクテル、スパでマッサージ、レストランでディナーショー…“酒と薔薇の日々”が「親が危篤」という一本の電話で断ち切られる。すぐにロンドンに発たなければ。
パニックで荷物をまとめ、飛行場に着くと、「ホテルにパスポートを忘れた」とニール。
「こんな時に!」「一緒に発って!」とヒステリックに叫ぶアリスを「次の便で追いかけるから」となだめ、ニールはひとり残る。
空港前でタクシーを拾い、
「ホテルへ」
「どのホテルですか?」
「どこでもいい」
タクシーが案内したのは安ホテル。
「パスポートは見つかった?」「失くしたなら領事館に電話して」「お葬式のことを決めるのに一緒にいてほしいのよ」アリスから引っ切りなしにメッセージが入るが、海岸でひとりビールを飲み、海を眺めるニール。
主人公の行動の理由は少しずつ明かされ、最後でパズルのピースが出揃う。だから内容はこれ以上書けませんが。
『日没』というタイトルからして楽しい作品ではないけど、深みのある作品で後に残る。
セリフが殆どないティム・ロスがすごく上手い。
タランティーノの作品の、ヴァイオレントな印象が強かったけど、こういう役も(のほうが?)似合うんだ。
日本でもかかって欲しい作品。
以上。
だそうです。
でもやっぱり、孤独だ。自分の作品が他者に理解されないことは。
デビューして、その実力が世界に認知されない限りこの発言は言えない。とも思える。
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