雨の上野、アメ横、下谷祭り。20230513sat325
646文字・10min
上野駅にでた。
待ち合わせした友人とアメ横の飲み屋に入る。字義どおりの駆けつけ三杯。飲みっぷりをながめる。感心する。
土砂ぶりが止むや否や。串カツ屋にハシゴする。ガリで割ったお酒があるのを知って、それをまた友人がぐいぐいと飲むのをながめる。人間という生き物は、これほどアルコールが飲めるもんなんだ。店のイベントでチンチロリンでゾロ目が出ると一杯無料。奇数は半額。偶数は倍の量で倍額! なんと三のゾロ目。みんなで大いにはしゃぐ。人間という生き物は、酒とサイコロでこんなにも盛り上がることができるもんだ、と感心する。思えばどこの国も選挙はお祭りさわぎ。不謹慎だがフジロックやウクライナ戦争に参加したらアドレナリンがどれほど出るものか。と感心していると、店の外からホンモノの祭りの囃子が聞こえてくる。下谷祭りだった。
夜まで飲んで、歳のせいか動くのがめんどくさくなって、「野宿するのにはいい天気と気温だなあ」とむかし京都駅前で野宿したのを思いだし、上野駅前の1980円カプセルホテルに電話すると満室。それから地縛霊のように深夜の東京を徘徊しながら神田方面へあるく。
エリクサーが一杯3000円のアニメカフェの呼びこみの女子と10分ほどガンダムと北斗の拳とメイド・イン・アビスとまどマギの立ち話をして、昔よく使った神田のネットカフェに着いた。
京都から東京まで東海道五十三次を歩いたときは「もう二度と、ネカフェは利用するもんか! 」と決意をしたが、個室に入ると、電気を消す間もなく泥が溶けるように深い眠りについた。
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