キャンドルを灯すために
以前から、商品を発送するときに布の端切れにアロマオイルで香り付けをして忍ばせているのだけど、その香りがとても好評で。
今までサシェにしたりもしたけど、やっぱり香りが飛びやすい。
もっと長く楽しめないかな…と行き着いたのがキャンドル。
アロマオイルは自分で調香したもので、おそらく世界にひとつだけの香り。たぶん。
そこまではいいけど、わたしはキャンドル作りに関しては、独身の頃に趣味でキャンドル作りの教室に通ったことがあるくらい。
ワックスのことや、形成は教えてもらったけど…ということで勉強開始。
作るならば、ちゃんとしたものを作りたい。
原料に関しては、ソイワックスを使うことにした。環境や人体にもやさしく、燃えた時にススや煙が出にくい。
100%ソイワックスで作るのはなかなか技がいるようで、形成よりは瓶などに入れる方が扱いがしやすそう。
瓶に木芯のキャンドル。うん。見た目もかわいい。ラベルも作りたいな。リネンのリボン巻いたらかわいいかな。燃えたら危ないかな。頭の中で作りたいイメージが広がる。
しかしながらやってみるとこれがまた本当に難しい。温度管理から、タイミングから、これはかなりコツと技術が必要そうだと痛感。
ちょっと投げ出したくなったけど、とにかくやってみる。
木芯の幅も瓶の大きさで調整したり、計算が必要なようで、息子とまるで実験のように試す。
息子はまだまだかわいいもので、キャンドルを作る以前から、夜、下の子が寝てから2人でキャンドルを灯しながらお茶を飲み、なんでもない話をする時間を楽しみにしていて、わたしも幸せな時間。
ああでもない、こうでもない、そんな風に試しながら、市販のキャンドルのすごさに気付いたり、いちから何かを作るって大変だよね、とか。
最初からうまくなんかいかないよね。とか。
一緒に大事なことを感じている気がしてうれしい。
やっぱり経験して感じることって大事だなぁ。
そんなこんなでようやく納得できるものができた。
わたしがキャンドルを灯す時は息子との時間以外は疲れてる時が多いのだけど、いつか誰かの疲れた心にも寄り添うことができるといいな…
そっと心を包んでくれるものづくりをしていきたいと改めて感じるこのごろだ。