物作りはな、物を作ってはあかん。
”この電球はどこで光っているか知っているか?
あんたが磨いたその電球で、町の街灯に灯りがつく。その灯りのおかげで暗い夜を安心して歩くことができる。
子どもたちが絵本を読んでいると、外が暗くなって、家の中はもっと暗くなる。そうなれば、絵本を読むのを途中でやめなあかん。でもな、あんたが磨いている電球1個あるだけで、子どもたちは絵本を読むことを続けることができるんや。
すごいことじゃないか。あんたが電球を磨いていることで、子どもたちの夢を磨いているんや。子どもたちの笑い声が聞こえてこんか?
物作りはな、物を作ってはあかん。
物の先にある笑顔を想像できんかったら、物を作ったらあかんのやで。”
ー松下幸之助ー
行き詰まってあちこち旅っぽいことをしたとき、モノを売る人、作る人にいろいろな話を聞いた。ただ儲けたいとか、社会のためにとか、そんな話ではなく、もっと個人の、小さな想いから始まっていると感じた。
山奥で作っている寺園証太さんの備前焼のコーヒーカップを、世界中を旅して雑貨を集めるLIFE IS A JOURNEY !で買って、大切な人に贈り物として渡したとき。
想いが流れながれて僕のところにきて、それをgiftしたんだな、と感じた。
贈り物を探すとき。料理を振る舞うとき。相手のことを考える。
それは、”ものの先にある笑顔”を想像すること。
心が豊かになる大切な営みだと思う。
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